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アップルはずっと「コンピュータ」の未来を探している

世界中でアップルストアが閉店しているタイミングで、アップルは新しい iPad Pro と、MacBook Air を投入してきました。勇気があるというのか、サプライチェーン的に、在庫を抱えていても仕方がない状況ということなのでしょうか。

しかも噂されていたMacBook Proではなく、大幅にパフォーマンスが増強され、値段も低く抑えられているMacBook Airと、新しいMagic Keyboardを引っさげてのiPad Proなので、お互いに食い合っているともいえますし、まったく違うタイプの消費者を同時に狙っているとも言えます。

特にiPad Proについては、今回タッチパッドへの対応、まるで往年の iMac のような首をもたげたキーボードで、ユーザーの利用方法そのものを揺さぶっています。これ、机の上に iPad しかないようなオフィスも想像していますよね。

キーボードで文章を書き、トラックパッドで画面の表面に触れずとも操作をし、必要があれば持ち歩き、かばんの中に落として運んでゆく。この使い方は、ノートパソコンというよりは、やはり iPad なのです。

もう、iPad はノートパソコンを目指しているのではなく、プログラミングといった特定の作業をする必要がない人のための「コンピュータ」の形を追い続けた結果の姿といっていいでしょう。

でもそれが本当に多くの人が求めているものなのか? というのが、iPad が登場して以来ずっとアップルが答えきれていない課題でもあります。

この美しいMagic Keyboardを手に入れることで私のiPad Pro(11in)は今までと違った端末になるでしょうか。なんともそれは疑わしい気がします。

でも、映画をみて、本を読んで、動画を編集して、文章を執筆してという80%の作業をこなすのに十分な性能とユーザービリティーをもっているのかといえば、それはYesであるはずです。

アップルはずっと、ノートパソコンの次のコンピュータの形を追い求めています。その結果がこれなのでしょうか。それともまだその探索は未来に続いているのでしょうか。

まずは触ってみないことには、それはわかりません。

...って、アップルストア全部しまってるじゃないかい!


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