ついにツイッターとFacebookでトランプ大統領のツイートにファクトチェック表示が入る
SNSにおけるファクトチェックとその難しさについては、2016年の大統領選挙の頃からずっと言われているのですが、ようやく今年の選挙を前にして少しずつ実際的な対策がとられるようになってきました。
ホワイトハウスのソーシャルメディア・ディレクターであるDan Scavino氏が元副大統領ジョー・バイデン氏の言葉を文脈から切り離して「We can only re-elect Trump" (トランプ氏を再選しよう)と言ってるように聞こえる部分で編集してあるものをシェアし、トランプ大統領がそれをリツイートしたのが発端です。
実際には「このままではトランプ氏が再選してしまうことになる」という文章の一部だったのですが、これをわざと編集しているわけですね。ホワイトハウスに「ソーシャルメディア・ディレクター」が存在するのも驚きですが、それが一日中ツイッターにはりついてこんな画像をツイートしているのもなかなかに滑稽です。
いままでこうしたSNS上の事実に則さない煽りやフェイク画像の投稿は放置されていたのですが、今回シェアされた問題の動画には、すぐに "Manipulated Media" という表示が指定されました。
ツイッターによれば、3月5日に効力をもった新しい規約によって、事実を捻じ曲げる形でのメディアの利用をしていたためにこの投稿に表示がされたとのことです。
同じ投稿については、Facebookのトランプ氏の公式ページでもシェアされていたのですが、これについてもFacebookが独自に「一部虚偽の情報」という表示が付いていて、日本語でも確認できます。
もともとツイッターもFacebookも「何が真実で、何が真実ではないか」の番人の立場は取りたくなかったので、こうした対策には弱腰でしたが、あまりにSNSが極端にフェイクを拡散する力が強くなりすぎたために、ようやく対策を取る形になりました。
できればこうした措置を取られたアカウントは一定時間投稿ができないといったペナルティをつけるか、アカウントを BAN することで情報への責任を促すようにしてほしいところですが。
今後も11月の選挙まで、この方面はまさに戦場ということになりそうです。
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