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新型コロナウィルスについてのNew York Timesの図がわかりやすい

まずはじめに、慌てないことです。まだこの病気についてはわかっていないことが多い一方で、とるべき対策は比較的明快だからです。

こうしたとき正確な情報が伝わることはとても重要ですが、誤解がないように読み上げられるテレビのニュースは往々にしてあいまいさを残しますし、書かれた文章も精度を高めようとすれば一般の人が読むのが難しいほどにまわりくどい表現になってしまいます。

この場合の伝わりやすさは、どうしてもあいまいさを残してしまう傾向にあるのです。

そうしたとき、データジャーナリズムの手法が、そうした図表を読む素養をもっているひとには正確に情報を伝えるツールになります。New York Timesはそうした部局をもっていて、科学報道から選挙報道まで、さまざまな図表を作ることで有名ですが、今回もコロナウィルスの基本情報を美しくてわかりやすい図でまとめています。

みただけでは理解できないかもしれませんので、いくつか引用してご紹介します。

たとえば感染スピードについての情報はまだまだ不確定性を含んでいますが、仮に初期的なデータから導かれた「一人の患者あたり平均2.6人が感染した」というスピードが正しいなら、5サイクルでここまでいくという情報がアニメーションで表現されています。

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ここでもちゃんと「If」や「could」といった不確定性を含んだ表現になっているのはとても訓練されているように見えます。

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過去の感染の広がりに対して比べた図も、横軸と縦軸を一致させて作図しているのでどれだけ今回の広がりのスピードが早いかをわかりやすく示しています。

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感染の広がりは人々の移動しだいですが、中国内の武漢から他の地方への人の流れもこのように表現されていて、基本的には同心円を描きつつ、特に重要な感染のおそれのある地方が強調されているのがわかります。

ほかにもいくつかの図があり、トータルとして情報を立体的に理解できるように書かれていますのでぜひリンク先をみてほしいわけですが、言葉で表現するよりも重要な「数字の桁」というスケールがわかりやすくなっているというのが、こうした伝え方の利点です。

みていると、どんなツールで、どのようにして描いているかもなんとなくわかりますので、こうした図を日本でも作ることができればいいのになあと思います。もちろん人材とお金が必要になりますが。

そしてこうした情報の一番最初に、リストで要点がまとめられているのも、時間がないひとのために正確な情報がなるべく速くつたわるように設計されています。

また、NYT のデータジャーナリズムはスマートフォンも念頭に作られていますので、多くの場合はスマホでも忠実に表示されていますし、インタラクティブなものは触れて操作できるようになっています。

こういうのが日本でもどんどん浸透していきますように。技術的背景がわかるだけに、本当にそう思います。

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堀 正岳(ほりまさたけ)。Blogger / Writer / Scientist。Lifehacking.jp、mehori.com管理人。「リストの魔法」「ライフハック大全」「知的生活の設計」の著書をもつ作家、本業は気候学研究者。テクノロジーと知的生活について書きます
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