見出し画像

未来の戦争はもうすでに目の前で始まっているかもしれない話

今日は家族をつれて小旅行にでかけていたのですが、旅先で興味深く読んでいたのがこちらの記事。

イランとアメリカのあいだの緊張がいったん交代したとしても、水面下では公然とした戦闘行為ではなく、代理の方法がさまざまに模索されているという話題で、その一つがサイバー攻撃という話です。

On Thursday morning, industrial control system security firm Dragos detailed newly revealed hacking activity that it has tracked and attributed to a group of state-sponsored hackers it calls Magnallium. The same group is also known as APT33, Refined Kitten, or Elfin, and has previously been linked to Iran. Dragos says it has observed Magnallium carrying out a broad campaign of so-called password-spraying attacks, which guess a set of common passwords for hundreds or even thousands of different accounts, targeting US electric utilities as well as oil and gas firms.

Magnalliumと呼称されているハッカーグループが、去年あたりからアメリカの電気設備、石油、ガス関連施設へのパスワードの絨毯爆撃的な攻撃を強めているということです。

もちろんこれらの施設のコントロールを握るためには表面的なこうした攻撃だけでは足りませんが、すでに入手しているアカウントなどとあわせてより深いアクセスをすでに入手していないという証明は難しいわけで、対策が急がれているというのだから怖い。

関連した話題で、VPNの脆弱性を利用してイランに関連していると見られるデータ消去を行うマルウェアがバーレーンの国営石油関連会社 Bapco 内にしこまれたという話もあって、これもなかなかきな臭い。

どうしてこうした話題が気になって、こうしたリンクを集めてしまうかというと、我々が普段思っている戦争の姿が急速に変わっていて、戦争というものはミサイルが飛んで宣戦布告があるものだろう、戦闘機や戦艦が動くものだろうという想像をしているうちに、ネットや新しい技術を通して破壊的な先制攻撃が行われる時代がもう来ているからです。

そういえば去年のサウジアラビア石油関連施設の攻撃もドローンが利用されていたり、イランが首謀者ではと指摘されて否定したりと、まだよくわかっていませんでしたよね。

イランとアメリカの紛争は、あるいはこうした背後で進行中の新しい戦争の姿を垣間見せるものになるかもしれないと、暗い気持ちで、でも興味をもって追ってしまうのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?