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体系立ててある、でも鮮度を維持した情報をどこに置くか

以下の記事を読んでいて、たしかにこの問題はさまざまなメディアに存在すると思いました。

記事は「要件定義」といったシステム構築の文脈において明確に定義があるような話題でも、ウェブの情報によっては前提が共有されていなかったり、意味がずれていたりするという話です。

そこに、そのウェブの情報自体が断片的になっているために体型立てて情報の構造を伝えるためのメディアが存在しなくなっている状況について触れています。つまり、逆説的に書籍の重要性が上がっているということです。

こうした状況はたしかにあって、たとえばYouTubeでEvernoteと検索すると、断片的なおすすめ動画や、特定の使い方の話題はでてきても、体系立てて解説している動画シリーズを検索するにはもう少し探らないといけません。

しかもそれがある程度アップデートされていなければ、体系としての意味もないわけで、これはけっこう重要な問題だったりします。

すばやく情報を流通させることと、体系立てておいておくこと、そしてその新鮮さを確保することはそれぞれ別方向に向いていて、バランスさせるためのコストに見合うものではないのですね。

そういう意味では、書籍もいま言った体系だてた流通には向いていても、新鮮さはなかなか難しい面があります。おそらく、書籍の一部だけをパッチをあてて入れ替えてゆくといったシステムがより手軽に使えるようになることが一つの解になるのですが、今度はその流通をどうするといった悩みもついてきます。そしてコスト。どこまでもコスト。

これ、悩ましい話ですので、またあらためて考えてみたいと思います。


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