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アップルMapで、早速Black Lives Matter Plazaが更新される

全米に広がっている、黒人に対する警察の暴力への抗議活動が、アメリカの首都であるワシントンDCにも波紋を広げています。

抗議活動の一部が暴徒化したことを受けて「抗議活動は力で鎮圧する」という姿勢を示したトランプ大統領に対して、ホワイトハウスの周囲でも抗議活動が広まり、一時は大統領が避難用のシェルターに誘導されるという一幕もありました。

これに自尊心を傷つけられたのか、次の日にはホワイトハウスから外に出て、向かい側にある教会前で聖書を掲げて写真を撮影するデモンストレーションを行ったトランプ氏でしたが、その際に多くの人々に対して催涙ガスや、閃光弾を使用したことが強い批判を受けました。

こうした流れに対して、ワシントンDCの市長が対抗姿勢を見せており、ホワイトハウスの前の道を Black Lives Matter Plaza と命名、道に巨大な文字を書きつけるという出来事がありました。

そしてその映像が早速アップルMapで更新されているという話題が入ってきました。

この速さが、なんとなくアップルの内部でのこの一件に関するトランプ大統領へのスタンスを醸し出していますね。

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問題となっているのは画像の下半分にあるホワイトハウスと、その北側にあるラファイエット広場のさらに北側の道です。まっすぐ、ホワイトハウスを射抜くようにして伸びている、この場所が、BLMプラザと正式に命名された場所です。

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3Dマップにすると、新たにこのエリアの空撮を行ったのではなく、この部分だけ画像を加工してBlack Lives Matterの黄色いもじが見えるようにしてあります。

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Googleマップの方はまだ衛星画像は修正されていないものの、問題となったSt. John's Churchの前の道の名前が変更されています。

おそらく早晩、この画像も現状に合わせて修正されるのではないでしょうか。

Black Lives Matterという社会運動にとっては、あまり本質的な話ではないものの、こうした抗議活動に対して興味を示さない大統領の喉元に突きつけられた一本のナイフのようなこの道の名前が、アメリカという国の多様さと、システムの反脆弱性を見せてくれているような気がします。


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