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最短でWebデザイナーとしてのスキルを身につけるなら

時々、「Webデザイナーになるためになにをやったら良いか」という相談を受けることがあります。
今日もそんなご相談を頂いたので、自分のデザイナー人生を振り返ってみて、当時の私にアドバイス出来るとしたら、どんな順番で勉強すれば最短かなと考えて見たのでまとめます。

1. サイトを運営する
もはや死語感。Webマスター。しかし、なにか目的があると学びは加速します。サーバーの知識も身につきます。自分のポートフォリオサイトでも良いと思います。

2. 本を読む
本を読むことは特別な体験です。Webでも知識は得られますが、本との決定的な違いはその体験にあると思っています。
選んで、買って、何時間も鞄で共にして、読んで、しまって、また手に取る…この体験は本だけで得られる物だからです。
オススメの本は後ほど。

3. Twitter
国内外問わずデザイナーをフォローしまくる。そしてその人達が発信している事に影響を受けたり、コンプレックスを感じたり。本と違ってこちらは無料で直にデザイナーと繋がれる強力なツール。

4. 作品を作りつづける
これは1のサイトを運営するとも近いですが、訓練と実績が同時に積めます。

5. 勉強会に参加する
とても為になる勉強会が無料もしくは低価格で開催されています。正直当たり外れはあると思いますが、conpassなどで探してどんどん参加するべきだと思います。

6. 求人を見る
世の中でどんな仕事があるか、どんな技術が求められているかをチェックすることで、自分に足りないスキルが分かります。技術のトレンドもキャッチアップできますね


さて、ここまではどんな行動をするかを書いてきましたが、
今度は技術視点でどんな事を意識的に学べば良いかをリストアップしてみました。


A. タイポグラフィ
文字の成り立ち、フォントの歴史、フォントの種類、日本語、英語…
- タイポグラフィの基本ルール
タイポグラフィ・ベイシック

B. 色彩学
手っ取り早くは色彩検定だと思います。しかし、世界各国での色の取り扱われ方、特に日本の伝統色も学ぶ価値ありだと思います。
最短合格! 色彩検定2・3級テキスト&問題集

C. DTP
Webデザイナーって言ってるじゃん!と言われそうですが、大抵印刷もやることになります。印刷の種類や紙についても知っておくと絶対楽しい!

D. ロゴデザイン
Webデザインを請け負う場合、セットでロゴのデザインもご依頼頂く事が多いので、世界のロゴデザインを学んでおくことはタイポグラフィの学びを深めることに繋がります。

E. レイアウト
グリッドシステム、ジャンプ率、ホワイトスペース、黄金比など、「何を、どこに、どのように配置するか」が大事です。
レイアウトデザイン見本帳 レイアウトの意味と効果が学べるガイドブック
- デザインのルール、レイアウトのセオリー

F. アクセシビリティ
最後はこれだと思います。これはHCDやUXなど領域はかなり広いです。障害のある方、性差、年齢差、文化の違い…たくさんの要素が絡み合っていて、Webのデザインに関わる者としては一生の課題になると思っています。
- インタフェースデザインのお約束 ―優れたUXを実現するための101のルール


表層的なテクニックに拘って見ましたが、もう少しデザインの本質のところまで学びたいと思うと、もう少し掘り下げて行く必要があります。
そして、その部分に関しては各デザイナー土台となっている分野がそれぞれあるはずです。
私の場合はフロイトやユングと言った精神分析や心理学から出発しているのですが、その後建築に興味をもち、結局学部では経済学を学び、その延長で教育と哲学を学びました。
自分がどの視点、どんな視座を持ってデザインに取り組むのかはデザイナーにとってとても大切だと思っています。
皆さんも是非自分の土台が何かを見つけ、そこを深めつつスキルアップを目指すと良いと思います。


Webやアプリに関するディスカッション、ご相談はいつでも大歓迎です。

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