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脱コンプレックス。XDで豊かになったデザイナー業

(AdobeXDアドベントカレンダー 24日目の記事です)

デザイナーとしてキャリアをスタートして14年、とにかくコンプレックスの塊でした。

私は美大やデザインの学校を出ていないのでほぼ独学です。それがコンプレックスでもあります。

デザイナー歴が長くなるにつれ高まっていくコンプレックス...
デザイン事務所のボスはデザインの修正があったことは殆どなかったし。
仕事を一緒にしたイギリス人のUXデザイナーはイギリスの学校で教えるような超一流デザイナーだし。
私がオファーしたフランス人のデザイナーはフランスのアート大学院を出ててなんなら超美人だし。

デザイナーというのは、本当に個性豊かで尊敬できる人ばかりです。

そんな業界で自分自身を「デザイナー」と呼ぶ事すら出来なくなった私です。自分が出来る事はなんなんのだろう?と。この仕事を始めて10年位が本当に落ち込んでいた時期だと思います。

前置きがだいぶ長くなりましたが、とあるきっかけでそんな殻を徐々に打ち破ろうと努力できるようになったのです。

私のデザインに対する取り組み方を変えてくれたのはXDでした。

元々私が得意としてたのは、お客さんとのヒアリングの中から、要望を聞き出し形にすると言うパートです。
私は言葉で発する事が全く得意でなく、頭の中で考えている事が先行しています。

XDユーザーの方はピンと来る方もいらっしゃると思うのですが、私のようなタイプのデザイナーにはXDの「DESIGN AT THE SPEED OF THOUGHT (思考の速さでデザインする)」これがぴったりはまったんですよね。
打ち合わせしながらワイヤーを作ったり、プロトタイプの修正もその場で行って見せるようになりました。

それまではSketchがメインツールでしたし、今でも作り込む時はSketchを使います。(XDさんごめんなさい)
けれどワイヤーフレームやプロジェクトの改善案をすぐに共有するというのにはXDがぴったりでした。

XDは、私の得意としていた、お客さんの要望を言葉ではなく思考を駆使して形にするということを、スピード感を持って行えるツールなのです。

しかもそれを開発のフィロソフィーとしている。
私の為のツールじゃん!とまで思っていますw

XDを使って行く中で、私はゼロイチでグラフィックを生み出すアーティストではなく、お客さんやユーザーの声を聞き取り最善案を紡ぐデザイナーだという立ち位置も明確に出来ていると思っています。

今はXDのユーザーグループに参加さて貰ったり、AdobeMax等で他のデザイナーさんの素晴らしさを肌で感じながら、コンプレックスを肥やしに自分のスキルを磨く事にポジティブに取り組んでいます。

個人的にはXDユーザーの方々ってゴリゴリのグラフィックデザイナーさんて多くないと思うのです。
デザインを表層でなく体験として取り組んでいる方々が多い印象です。
なので、デザイナー出身じゃないディレクターさん、グラフィックではなくUXをメインで取り組みたいデザイナーさん、フロントエンドエンジニアだけどデザインにも取り組みたい方なんかには特にXDはオススメしたい。

XDはデザイナーの新しいポジションも我々に提供してくれたのではないかなと思っています。
デザイナーと一口に言っても本当にそのタイプは人それぞれです。
自分の見ている憧れのデザイナーさんと同じ場所には立てなくても、必ず自分のポジションはあると信じて好きなことをやってて良かったなぁと思えた事が、私がXDと出会って得る事の出来た最高の体験でした。

※ゼロイチの個人制作もコツコツとはやっています。
最近dribbbleのプレイヤーアカウントも開設しました!
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