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音楽家の道へ

コンクールで才能溢れた同年代に刺激され、その後私は音楽科高校、音大、大学院へと進んだ。
コンクールもオーディションも沢山受けた。
結果が出たのもあったが、大抵は予選落ちだった。
私は才能が有るのか無いのか自分では良く分からない。
誰よりも上手くなりたくて猛練習したが、自分が思っていたよりずっと世界は広かった。今はフルーティストとして仕事をしているので、「音楽家になりたい」という当時の夢を叶えたと言えばそうかも知れない。昔切磋琢磨した友人達は私よりずっと優秀だったのに音楽を離れた人もいるし、私みたいに別段地位も名誉も無いが今だに日々練習に明け暮れ勉強を続けている人も沢山いる。

私が音楽の道を選択したのは偶然の様で偶然ではなかったのだろう。
楽器を買ってくれて習わせてくれる環境がなかったら?
小さい頃からピアノを習っていてクラシックが身近でなかったら?
コンサートや美術館に連れて行ってくれて、良いものを良いと感じる心を育ててもらわなかったら?



自分が自分の意思で選択してきたと思い込んでいる「趣味趣向」が実は全てそういった経験ができる階級の家庭であり、文化資本をもっている両親がいた事によって、趣味趣向が決定付けられるのだという社会学者のピエール・ブルデューのディスタンクシオンを読んでふと私の人生を振り返ってみた。


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