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メタバース小説#64 母体に左右されない道

※この小説は2024年6月30日をもって完結する事が決まっております。

主にメタバース(仮想空間)やWeb3.0(新しい時代)が舞台のお話です。
そんなに遠くない未来に、衣・食・排泄・入浴以外はバーチャル世界で全て完結するようになると言われています。

そんなメタバース世界の情報➕時代がweb2.5〜web3に移り変わる最中の自分の体験談➕未来がこうなったらいいなぁ♪
を折り混ぜた、日記となっています。

読み手のあなたは、この物語を読んだり、MEGURUの活動を追ったり、実際に開催されるメタバースイベントの中に入り込むうちに、

だんだん自分のいる場所が現実か、バーチャルか、わからなくなるようなコンテンツとなっております。

初めて読む方は、必ずこの記事に目を通してからお読み下さい。



耳にJAZZが流れる。
意識が異空間にワープする。

揺れ動く感情と、欲望が混ざり合い境目がなくなる。
私は何がしたい。

目の前に見える幻想と現実と理想の間に漂い、まどろむ。
今日もスマホかパソコンの画面をのぞき別の場所に視点を向けて
また、ごまかす。

私達は確実にデジタルとアナログの両方を器用に操って生きて行かなくてはならない。

そんな時代の大きな移り変わりで自分のタスクに新たに追加された新しい世界web3.0。

なぜ人間は自分で日々を忙しくするのだろうか。
足りない不安をごまかすために、知識を増やし無理に納得させ不安を潰す。

気づいた時には、
たいてい自分の中から「本当に大切なもの」がすり抜けて無くなっている。

私は1年前にあの場所でボトルシップを拾った事からかけがえのない体験をしてきた。

人生の中の本当に少しの時間だが、濃い学びを得た。
私が本当にしたい事が見つかった気がする。

私は人が楽しいと思える場所や、時間に立ち会えることで幸せを感じる。

だからこの道を選ぶ。

本当はこのままここにいて、学びたい事が山ほどある。
でも、自分の未来を想像し、その理想の未来に近づけるような行動をしていくフェーズが来たんだとも感じている。

この広い海の片隅で私は今航海している。
客船に乗って。

今日は波が穏やかだった。
デッキを散歩しながら、かつて旅に出たばかりの時とは少し違う心境と、冷静な自分と対話していた。

これからどうする。
どう旅を続けていく。
このメタバースプラットフォームは6月30日をもって幕を閉じてしまう。
私はその知らせが来るまでは、永遠にこの航海は続くものだと思っていた。

でも違った。

こうやって私達は母体に左右されながら人生の選択をし、生きて行く。

これからどうしよう。答えの無い旅がこんなに楽しいなんて知らなかった。
自分を待ち受ける未来にこんなにワクワクしたことなんてなかった。

この存在が無くなったら私はどう生きて行くんだろう。
もう一度自分を見つめ直す時が来たのだ。

本当の心の言葉、想いと対話し導き出す答え。

私にはもちろん、母親という役割もある。
1人の人間として生きる権利もある。

このどちらともをバランス良く混ぜて出来上がる未来ってどんなだろう。

後悔のないように真剣に向き合う。

波打ち際でパシャと聞こえた。
聞き間違えかなと思ったけど、何度も聞こえるから、きっと何かいる。

船の横に出来た波を上手に乗りこなし何かが泳いでいる。

暗くてよく見えない。
何か動いている大きな影しか見えない。船を止め、近づこうと海へ入った。冷たい水の感覚が足先に伝わった。

あれ。いつもより水が冷たい。
水面を泳ぎ近づくと、メタバースの世界で自由に動き回る生き物の1つだった。
なんだ。プログラミングされたものか。

私はまたデッキに上ろうとはしごをあがろうとした。
あと1段での上りきる所で、私の服の裾をすごい力でぐいっと何かが引っ張った。
思い切り海に落ちて、頭にあった突っかかりが急に吹っ切れた。

私は同時に驚いた。
なぜなら大きなその生き物が私を背中に乗せて泳ぎ出したから。

どんどんどんどんスピードをあげていく。

何がなんだかわからないけれど、私は笑いが止まらなくなった。
さっきまで難しい事を考えていたのに、もうどっかへ飛んで行ってしまったみたいだった。

心の底から、楽しかった。

メタバースはもうここまで来たのか。技術の進歩に感動した。
自分の想像を超えてくるバーチャル空間の仕掛けに驚いた。

後で調べたら、デフォルトのプログラミングされた生き物達にも、AIが組み込まれ、人を学習するうちに、色々な動きができるようになったみたい。

とても面白い出来事に、その夜はもう難しい事を考えるのをやめて、謎の生き物と遊び続ける事にした。

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母体に左右されない世界なんて無い。
みんなが産まれ落ちた場所には、
すでに世の中のルール、固定概念が存在する。
だから自分で作るしかない。
自分で選べる世界を。
あなたが笑顔で熱中できる時間を守りたいから。
出来ないと思う?
私は信じてる、必ず出来るって。

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(航海日記辞典)小説の中の専門用語や言葉を解説しています。

※1 メタバース・・・インターネット上に仮想的につくられた、いわば現実を超えたもう1つの世界のこと。メタバースは時空をねじまげて、現実では困難な時間や場所の問題について解決してくれる。利用者は自分の代わりとなるアバターを操作し、他者と交流する。仮想空間でありながら、メタバース上で購入した商品が後日自宅に届くなど、現実世界と連動したサービスも試験的に始まっている。


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