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禁じられた遊び。

相撲のことはよく知らないのですが
ここ何年か、場所が始まると決まって上位3役のみならず
すべての力士がコロコロと敗け、
これぞ「八百長」がなくなった証拠!
と書いた記憶があるのですが
 
今場所は、いままで決まって初日からコロコロ転がって敗けが込み、
その後休場していた、体中包帯だらけの横綱が、
今場所は何故か幕内でただ一人、
きょうまで敗けなしの連戦連勝、
相撲の世界には「スポーツマンシップ」はないでしょうが、
近年稀に見るこの不思議な現象、一体どうしちゃったんでしょう?
 
「スポーツマンシップ」と謂えばきのうの体操の選手、
19才で禁酒禁煙。
たしか18才になったら大人で犯罪をしたら氏名がオープン、投票などもするのですが
賭け事、飲酒、喫煙は「子供」のまま。
義務は課すけど権利は与えない。
この片輪な扱い、どうなんでしょう?
 
そういえば先日、
「18禁」と書かれた激辛チップスを食べた16才の高校生が体調不良で担ぎ込まれるという事件が起きました。
「18歳未満禁止の商品」に手を出した高校生たち、
この件ではお咎めはなかったようです。
 
そしてここでは、
「18禁」と書かれていたことで高校生たちの好奇心、食べてみたいという誘惑を刺戟、
「18禁」が販促の効果をあげていました。
 
そういえばわたしもガキのころ、
「成人映画」というクレジットがやたら魅力的、
横須賀の、若松町 諏訪神社 裏のピンク映画館に
足しげく通ったものでした。
 
最初普通にモノクロ画面で物語が進行、
ところがある場面にさしかかると突然画面が鮮やかなカラーになると
これが、これからスケベな場面になるという合図、
ドキをムネムネしながら画面を食い入るように見つめ
ゴクリと生唾を飲みこみ、
 
やがて禁断の、見てはならないイケナイ画面が眼前に繰り広げられ
目は皿のように
頭と股間に血液が集中、充血、
心臓はバクバク、早鐘のように鳴り響き、
わたしの不整脈、心房細動はこの時に始まりました。
 
てなことで、
「成人映画」によってわたしは大人のノウハウを学び
以来、
禁じられたものを冒すことに快感を覚え、
長じるに及び「不倫」という背徳の歓びを覚え、今日に至ります。
 
禁じられば禁じられるほどそれを冒すのは甘美になり
歓びも深くなります。
 
してみると
「禁じる」というのは
甘美の悦楽に誘導する高度なギミック、味付け、
冒してこその禁忌、タブー、
 
酒タバコの禁忌を破ってオリンピックに行けなくなった?
 
それぐらいのことで泣きなさんな。
世の中には、破ることによって命をも失いかねない、だからこそ楽しい禁忌がいくらでもある、
失うものが大きいほど、悦楽は大きいと知れ。。
 
カンラ・カラカラ。
 
(2024.7.20.)

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