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国家の「秘密」。

不正アクセスで会社のネットワークに侵入、個人情報の流出が止まりません。
 
きのうは東京ガスの子会社、
416万人分の情報が盗まれた、なんてやっていました。
 
ちょっと前はKADOKAWA、角川書店。
 
角川なんていうのは「ドワンゴ」川上量生一家、
ニコニコ動画やN高校を子会社にして、謂わばITネット配信の先進企業。
その先進会社が個人情報を盗まれたというんですから紺屋の白袴、医者の不養生、みっともないお話、
 
カッコ悪いと思ったか夏野剛(社長)が「悪質な情報拡散に対して法的措置」
なんて言ってますが、
そういうお話ではありません。
 
とは謂いつつ素人考えですが
これだけ個人情報の流失が叫ばれているのに、
どうして社内情報を外部と遮断しないのでしょう。
 
特に高度な機密を扱う法人、団体、
機密を扱う社内のクローズド回路(ネットワーク)と
外部と接触するオープン回路、
ダブルで構築、
外部からの侵入を物理的に遮断すべきでしょう。
そんなのどこも、とっくにやっていると思いました。
 
特に機密を必要とする政府関係、軍事関係、金融関係、理科学の研究団体などは、徹底的にisolation(孤立、断絶)を図るべきでしょう。
 
機密といえば先日 海上自衛隊で
特定の機密に接触する資格のない者に特定機密に接触させたとして、113人が処分されました。
「特定秘密保護法」違反。
 
「特定秘密保護法」。
それを安倍政権が提案したとき、その法案が必要な根拠として
「そういう法律を作らないと、アメリカや英、加、豪などの国が、日本に軍事秘密を教えてもらえなくなる」
というものでした。
 
それに対し野党が
「特定秘密はどういう基準でどういう範囲、誰が決定するのか」
「特定機密に接触する資格者は、どういう基準で資格を付与するのか」
ということを散々言いましたが、結局いつもの時間切れ、
自民党と公明党(といっても自民党主導、公明党は「与党」でいたい為にいつものように自民党の言いなり)で「国家安全保障会議」を発足させ、秘密の基準も範囲も資格の内容も公にしないまま、そこで決めてしまいました。
 
そこへもってきての今回の海上自衛隊の不始末。
想像するに、「国家機密」は広く網をかけて「漏洩」を防ごう、
アレもコレも「国家機密」にしちゃえば間違いないだろう、
 
そうしたら「国家機密」に接触する「資格者」、セキュリティ・クリアランス、
自民党の参院議員・松下新平の秘書「呉麗香」が中国の女スパイだったことが明らかになってそれも「秘密」。
国会議員の「秘密」も国家機密、守らなければなくなり、「秘密」の範囲をちゃんと精査しないままに法律が施行され
 
海上自衛隊だって、国会議員があの体たらくだから自分たちだって適当、
いざ海上訓練をしたら「秘密」でもなんでもない本艦の位置、僚艦の位置、全部「特定秘密」、
結果、セキュリティ・クリアランスの資格のない者が「特定秘密」に接触せざるを得ないハメになり、
「特定秘密漏洩」で停職、減給、戒告処分。
本来なら「違反」にならない人たちが「違反者」になってしまいました。
 
「秘密」にしないと外国が「秘密」を教えてくれなくなる筈が、
「秘密」があいまいで「秘密」に接触できない人間が「秘密」に触れることになり、
こんなことで外国は「秘密」を教えてくれるのでしょうか。
 
別に心配していませんが、
心配です。
 
♪ゆうべのことは もう聞かないで
  あなたにあげた わたしの秘密~
 
秘密。
知りたいです。
 
パピプペ・ペロペロ。
 
(2024.7.18.)

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