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日本の農業の行方。

新橋で会った宮ちゃんに
ビッグサイトで行われている「アグリフードEXPO東京2024」
という催し物の招待券をもらったので、
どうせ閑、ゆりかもめで行ってきました。
 
「アグリフード」?
たかが農産物のくせに、なに気取ってるの?
 
会場にはコメ、野菜、果物、酒、茶、ジュース、ハム・ソーセージなどの肉加工品、乳製品、水産加工品、花卉、菓子、調味料、冷凍食品、缶詰、・・・・・
各種農産物が所狭しと並び、
チラシには588社が出展、海外16ヶ国バイヤーと輸出の商談をするのだそうです。
だから「アグリフード」?
ブースに並んだ顔は agriというより ugly、
差別するつもりはありませんが、どう気取っても百姓、漁師の顔です。
 
出典ブースの商品をながめながら、考えました。
人口減少が続く日本、消費量も比例して減少、
それに伴い農家の売り上げも減少、事業継続が困難になり、廃業する農家も多いと聞きます。
勢い、需要を海外に求める気持ちもよく解ります。
 
しかしその一方、
わが国の食糧自給率が38%なんて謂われているのに、
国内の自給を放っておいて海外に売るというのは、どうなのよ?
 
そりゃあ高く売れる方に売るというのは経済の鉄則、
安く叩かれて国内で売るよりも、
円安も手伝って、喜んで高額で買ってくれる海外への輸出に活路を求めるのも解ります。
 
だけど、これまで輸入農産物に対抗して散々「補助金」をもらって食いつないできた農家が、
いくら海外の販売価格が高いからといって、国内の需要を放って海外需要に飛びつくというのも如何なものか?
 
まして今年はコメの需給がひっ迫して国内価格が値上がり、
店頭からコメが消えている
という状況を知っていながら国外への輸出、
ちょっと古いけど長嶋茂雄風に、「う~ん、どうなんでしょう?」
 
これまで牛肉やサンマ、ウナギなどの農水産物でも、日本は中国などの海外勢に「買い負け」して入手できない現象が起きてきましたが、
海外輸出農産物に関しても、
国内の業者、商社が海外勢に「買い負け」して、入手困難になる可能性も出てきています。
国産の農産物であるにも拘わらず、輸出に持っていかれるのです。
 
近年「経済安保」ということが盛んに謂われますが、
「食糧」なんていうのは最も基本的な安全保障の根幹、
それが国民の安全を放棄して目先の利益に飛びつくというのは安全保障的にどうなのか。
 
海外農産物に国内農産物が敗けるから「安全保障」的に「補助金」で救済してきたのだから、
国内の需要が危機にあるときは、
目先の利益に飛びつく農家を成敗、
「安全保障」の観点から国内農産物は強制的に国が買い上げ、国民に配給。
 
なあんて思いながら新橋にもどり、
「能登治」で軽くイッパイ+桜エビの天ぷらそば、
「ウメェ~~」。
ヤギさんになってしまいました。
 
マミムメ・メェ~~
 
(2024.8.21.)

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