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「スポーツマンシップ」の意味。

ご存知のようにわたしはスポーツに関心がなく、
だから、いまだにフィーバーしている大谷に関しても醒めて見ているのですが
見ていると、ヒットをする度にどういう意味があるのか両手を上げてちょっと傾けるような仕草をしてみせ、
30才近くなって あゝいうことが楽しいのか、なんだか幼稚だなあ
 
なんて、余計冷めてしまいます。
まあこの酷暑には、ちょうどいいかも知れません。
それぐらい幼稚な精神をもっていないと、
いゝ大人が小さなボールを投げたり打ったり追いかけたりする情熱は、持ち続けることがむずかしいのでしょう。
 
なあんて思っていたらお誂え向きに、
女子体操選手の飲酒喫煙、オリンピック辞退問題が発生しました。
 
女子体操チームの主将の選手(19才)が、
誰がどこで見ていて「報告」or「密告」するのか知りませんが飲酒喫煙がバレ、
(体操協会は「内部通報だった」と発表)
「日本体操協会」は自分たちで処分を下すのがイヤなので、
ってゆうか、罰しても赦しても批判を浴びそうなので、「自主的に辞退」
という形式にしたようです。
 
わたしなんかは「たかがオリンピックで」とか、
「たかが飲酒や喫煙で」と思ってしまいますが、
「世間」は赦してくれないようです。
 
特にスポーツ関係者には、一般の「法律違反」に加え
「スポーツマンシップ違反」
という特別な規範があるようです。
 
日本体操協会には「日本代表選手・役員の行動規範」というのがあって、
その「行動規範」8番目に
「日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する※2016年度から数年かけて段階的に全面禁止とする」
とあるそうです。
 
飲酒や喫煙は個人の問題なのに、
ここに「団体主義」、「精神主義」が持ち込まれます。
 
何をしようと個人の勝手、
そこに、それを規制する団体&道徳的ルール。
本来自由奔放、天真爛漫にルールを破るスポーツパーソンに
ないものねだり、それを律する「スポーツマンシップ」。
 
と、ここまで書いてきて、
わたしはこれまで「スポーツマンシップ」という精神的規範に批判的な気持ちを持っていたのですが
ヒョットしたら「スポーツマンシップ」、必要なのかもしれない
と思うようになってきました。
 
スポーツに秀でた者はスポーツ漬けで育ってきたために勝利万能、
まあ一般的に世間の常識が欠落、
どこかの大学のスポーツ部にみるように
「警察官」や「教師」や「内縁の夫」と同じように暴力的、性欲、本能の赴くままに行動するオツムが弱く、野蛮な人が多く、
また、そうでなければ優秀な成績を収めることもできないでしょう。
 
そういう人たちを野放しにすると何をしでかすか判らないので
「スポーツマンシップ」という、
ないものねだりの架空の規範で縛ろうとするようです。
 
「巨人軍の選手は紳士たれ」と言っているのもおなじ趣旨でしょうか。
ブタもおだてりゃ気に登る、
ただの幼稚で荒くれの男たちの群れを、
「紳士」という、対極に位置する虚構で「その気」にして、行動を縛ろうとしているのでしょう。
 
ナルヘソ、
我ながら納得。
これで寝苦しい夜も、スヤスヤお休みできるかな?
 
ハヒフヘ・ヘロヘロ。
 
(2024.7.19.)

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