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日本の祭り考。

ニュースで夏の風物詩、夏祭り、
「高円寺阿波踊り」をやっていました。
 
阿波踊りといえば申すまでもなく
🎵踊る阿呆に見る阿呆、 
阿波の国、徳島の盆踊りです。
 
祭りなんていうのは土地土地、ローカルに根ざした地域性の強いもの、
それだけに故郷に直結、
夏の風物詩に直結するのでしょう。
 
しかし、いつも思うのは、どうして高円寺という、たとえ片田舎であっても東京の町で、
縁もゆかりもない高知の盆踊りをパクるような真似をするのか。
戦後高円寺が寂びれたとき、阿波踊りをマネて「高円寺ばかおどり」として始め、
あまり「ばか」を名乗るのもカッコよくないということで徳島の許可を得て「高円寺阿波踊り」に。
「阿波踊り」を名乗ってもカッコよくはありません。
 
そういえば札幌では高知の「よさこい踊り」をやっています。
札幌で「よさこい」を始めた男はその後衆議院議員になってパワハラで名を馳せましたが、これもよその土地の「祭り」をするという意味では高円寺によく似ています。
なんでも全国で「よさこい」をやっているのは200以上の都市になるのだとか。
 
自慢じゃあありませんがわが地元・中目黒銀座商店街。
ここでは「「よさこい」と「阿波踊り」、節操もなく両方やっています。
大地真央だったら
「おまはんたちにプライドはないのかへ?」
という処です。
 
これが例えば「七夕」だったら、「ひな祭り」だったら、
元々全国にある風習の祭りですから他所とかぶっても構いません。
だけど阿波取りとかよさこい」は、土地に根ざした土着性の強い祭り、
それをコピーして移植、「活性化」なんていって喜ぶ気持ちが、解りません。
 
そういえば「祇園祭」というのも全国にありますが
それはまだ情報が少ない時代、まだ人の往来も少ない時代、
都に行った人間が京都の文化に接して感動、
なんとかオラが部落でマネをしようと土地土地で進化、各地元の「祇園祭」として発達したと思われます。
 
また戦後、全国で
バレンタインとかハロウインなんていう外国の祭りの真似をするようになりました。
浅草サンバ・カーニバルなんていうのもあります。
最初聞いたときは浅草だから「産婆」の祭りかと思いました。
貧弱なオッパイの日本女性がサンバで踊ってパレード。
恐いです。
 
クリスマスだったらまだ宗教上のキリストの誕生を祝う人たちがいるでしょうから理解できます。
しかしバレンタイン、ハロウイン、それに最近はイースター?
商業主義に踊らされて、踊るお前たちはやっぱり阿呆です。
 
こう見てくると
祭りが地方の文化に根差したフォークロア、民俗学的文化の結晶だと思っているわたしが誤った幻想を抱いていただけで、
世の中の人たちはもっとドライに、商業主義を楽しんでいるようです。
 
真面目に考えて、損しちゃいました。(=_=)
 
納涼どころか、
余計暑くなってしまいました。
 
そういえばきのう、風邪を心配してメールをくれた「スローリー」ちゃんは
「腹を立ててカッカするな」と書いていました。
おっしゃる通りにございます。
 
タチツテト。
 
(2024.8.25.)

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