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ハリスというリス。

🎵ハリスというリス どこにいる 
  きれいなお山の そのむこう (この辺、うろ覚え)
  小鳥といっしょに 遊んでる
 
なあんていう歌、今では誰も知りません。
テレビ創世記、まだテレビが夕方~22時ぐらいまでしか放送していない時代、
(夜→昼→朝、と、段々放送時間枠が拡がっていった)
夕方、「名犬リンチンチン」という子供向けの西部劇、
リンチンチンというシェパードと子供騎兵隊員が大活躍するドラマがありました。
 
その番組に夢中になり、影響され、「お父さま」にお願いして、
ジャーマン・シェパードを飼っていただきました。
 
その番組を提供していたのが「ハリスガム」というガム屋さん、
そのCMソングが上記の歌でした。
当時ガムの自動販売機があり、1ケ10円で買えました。
 
その後「ハリスガム」の名前は聞かなくなりました。
カネボウに吸収され、カネボウハリスになったたような記憶があります。
 
さて現代のハリス、
カマラ・ハリスはホワイトハウスにいて、トランプと遊んでいます。
いえ遊んではおらず、トランプと喧嘩しています。
 
いまやアメリカは良識派vs.非常識にまっぷたつ、
良識派を代表するのがハリス、非常識の頭目がトランプです。
非常識なんて少数派かと思いましたが今のアメリカ、
非常識が結構多いのです。
困ってしまいます。
って、わたしが困ることもないのですが。(*^_^*)
 
そんな良識派のハリスと非常識派のトランプの、意見が一致しているイッシューがあります。
日本製鉄による「USスチール」の買収に反対、「USスチール」はアメリカの会社であり続けるべき
だそうです。
 
そんな政治家の介入を許すなんて、ずい分あまい合併交渉をするじゃないの。
新日鉄にいた増田クンに問いただしたら、
 
「元々救済みたいな話で、このまま合併しなければUSスチールが潰れるだけ、
トランプもバイデンもハリスも労働者の票が欲しいからああ言ってるけど、
合併しなければ会社が潰れて労働者が路頭に迷うだけ、
何処の国も政治家のポピュリズムには困っちゃう。
それに「USスチール」なんていう会社、名前はデカイけど、そんなに大きな会社じゃないんだ。
その辺も政治家は見誤っているのだろう」
という、サモアリナムな回答。
 
それに対して日本製鉄のコメント、
「他のどの選択肢よりも、アメリカのラスト・ベルト地域を再活性化させ、アメリカの労働者、地域コミュニティ、そして国家安全保障に利益をもたらすものと確信している。
大規模な投資と技術革新は、アメリカ鉄鋼業の強化と雇用の拡大に貢献する。
日本製鉄は、公正かつ客観的な規制当局の審査においてこの買収がもたらす効果が支持され、買収が早期に完了することを期待している」
 
この辺が日本の会社のバカ正直でクソ真面目、バカでクソな処。
もしアメリカの政治家が反対だというのなら。
「あっ、そう。
 じゃあ日本製鉄は合併から手を引きます。
 どうも失礼しました。」
 
それでいいじゃないですか。
それで大統領選挙が終わったら、政治家も余計な首を突っ込まないでしょうし、
「USスチール」が泣きついてきたら、
「仕方ないなあ。本当に合併したいの?」
なんて言いながら重そうに腰を上げて、合併してやればいいじゃないですか。
 
その方が全米的にコンセンサスも得やすくなり、「条件」もよくなるでしょう。
騒いでいた労働者の「整理」も、楽でしょう。(^^♪
 
現代のハリス、
ずい分世俗的、夢がなくなったものです。
 
それが大人になるということなのでしょう。
また山の中で小鳥と遊ぶ
あの日に帰りたい。
 
ピヨピヨ。
 
(2024.9.3.)

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