見出し画像

漫画家は好きに漫画描いていればいいと思ってた話。

『めぐむ、漫画家になれば?』

絵を描くのが好きだった幼い頃、幼馴染みに言われた一言で私は漫画家になることを決めました。

無知だった私は、小さい頃から最近まで「漫画家になれば好きなように漫画描ける!」と漫画で食べていけるようになる直前まで思ってました笑

ちょっとずつ〝そうではない〟と感じだしたのは漫画の専門学校に入学してからでした。

漫画家になりたい。ー…と、思いつつも特に投稿・持ち込みもすることもなくただ漠然と「私は漫画家になる!」って思ってました。

初めて投稿作品を描いたのは、専門学校に入学してからでした。今までは地元の小さな即売会イベントで出すコピ本止まり。初めて原稿を完成させたときの達成感たるや。

私はこのとき描いた読み切り漫画で運良く担当さんについてもらうことになりました。漫画家志望あるあるだと思うんですけど、担当さんが付くだけでhappy!サイコー!もう漫画家にすぐなれるのでは?!連載もすぐそこでは?!って勘違いしますよね(笑)私も思ってました!(笑)

初めて付いた担当さんとまずは賞に出す漫画を作ることになりました。プロットを作っては直し、ネームも何回も直し…頑張って仕上げるも落選。専門学校在籍中に初めて付いた担当さんの編集雑誌で賞を取ることはありませんでした。

漫画で食べていける、に至るまで色んな担当さんと打ち合わせ等してきたけど自分のネームが1度で通ることなんてありませんでした。ここらへんで「あ〜、漫画って自分だけの世界じゃやっていけないんだな〜」って思いました。(すごい人は1回で通してるのかもしれませんが笑)

漫画家と言えど、商売です。商売は顧客がいてこそ、成り立つ。この場合の顧客とは読者さん。顧客が求めているものを提供するのが『仕事』になります。幼い頃自分の中だけで完結させていた〝漫画〟は〝仕事〟にするに当たって考えて方が変化しました。

加えて漫画家は自営業に当たります。駆け出し漫画家は事務処理も自分!(税理士雇うお金ないんで…笑)漫画家になって高校のとき習ってた簿記が役立つとは思ってませんでした…笑(漫画家とか自営業目指してる人は絶対簿記勉強した方がいいよ!)自営業になって初めて知る税金の多さ…(笑)そして、フリーランスなのでスケジュール管理も自分!そして、社会的信頼のなさ!(笑)不安定職でいつ仕事が無くなるか分からないので時たま不安になります(^¬^)

…正直小さい頃思ってた漫画家とは違います(笑)でもこれが大人になる。社会を知る。ってことなんですよね…笑


自分が100思ってた作品が描けない、事務作業とかめんどくさい作業があってもなんで漫画を描いているのかー…一時期そんな疑問を考えつつ締切ギリギリの原稿を描いてた時があります。しかし、疑問はその原稿が完成すると共に解決します。それは、原稿ができた時

『楽しかった』

からです。私、友達たちの前で自分の事一人称で『ニート』って呼びがちなんです(笑)それに対して、実際家にずっといるけどちゃんと働いてご飯を食べていってるのに何故だ…?って思ってたんですけど、この疑問もこの時解決しました。多分…自分の中でどんなに忙しくても漫画を描くことが苦じゃないんです。苦じゃなく、楽しく描いてるから『働いてる感が薄い』のかなと…(ちゃんと社会人の自覚は持って働いてます!笑気持ちの問題。)

担当さんにダメだし喰らうのだって、ダメだし喰らって悪いことばかりじゃないし、自分の描きたい漫画が100の出来だとしたら120にも150にもなる事だってある!


そう考え出して、改めて好きなことばかりできるのが漫画家じゃないけど、これからも漫画家を続けて行けたらいいなー…。って思いました。




ただし確定申告、オメーは許さない!!!!!!!(来年はLETS早め申告ッ☆)(フラグ)


END