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迷ったら茨の道を行け!

今朝のclubhouseで聞いた言葉。随分昔に聞いたことがある言葉。最近はすっかり忘れていたな〜!ということに気付かされた。人は安定を好む生き物なのだ。それは脳がそのような仕組みになっているからなのだそう。激動の時代に安定を求めるということが果たしてどうなんだろうと思うのですが・・。この「迷ったら茨の道を行け!」という言葉は、実は激動の時代には一番正解なのではないか?と思うのです。clubhouseに出ていた方はバブル崩壊後に親の会社を継ぐことになり、25億円の借金を抱えることになったのだそう。その時に「もうダメだ」となりつつも、「大好きだった祖父が立ち上げた会社を最後まであがくこともせずに潰してしまうのでは、あの世で顔向けができない」と、悪あがきだけでもやろう!と決心して、銀行からは散々なことを言われながらも8000万の赤字から半年でV字回復!黒字化したのだそう。もちろん!25億の借金がすぐに返せるわけもなく、あがきながら売上をあげていく中で、売り上げが上がり出したことで、過去の債権者からの取り立てが始まり、更なる地獄をみることに・・・。そんな時当時の大蔵大臣の「債権放棄」という国の施策の恩恵を受けることになり。会社は再生することができたのだそう。これは「時代の変化」に乗ることができたということなのかもしれない。「迷った時に茨の道を行け!」の言葉を実直に遂行した結果時代が味方した事例。その後は大活躍されているというお話でした。

【人間の脳の仕組みを生かす】

20年ぐらい前に大脳生理学の勉強をやっていたことがある。人間の脳は質問をされたら答えを探すというふうになっていて、より的確な質問を寝る前に投げかけるだけで、本人が寝ている間も脳は正解を探して脳内の過去のデータを集めて答えを探すのだそう。このわかりやすい事例が、「ど忘れ」道でばったり出会った人がいるとして、「どこかで会ったけど誰だっけ?」と・・・思い出せない。思い出せない時のあの気持ち悪さ・・・これが脳は嫌いなのです。だから本人はしばらく考えてわからないとおきらめるのだけど、脳はその後もずっと「誰だっけ?」の質問を解決すべく過去のデータ検索をしているのです。そして数時間後とか、3日後とかに、「あ!以前行ったことのある花屋のオーナーさんだ!」とか思い出すのです。その時のなんとも言えないスッキリ感。これは脳がすっきりしたからなのです。そうです。人の脳は本人が寝ている間も24時間動き続けて過去の膨大なデータの中から(ある意味DNA に組み込まれたデータからも情報を引き出すのだそう)質問に的確な答えを引き出すのです。これは「コンピューターは人間の脳をモデルに作られた」と言われている所以です。ある意味人間はそんじょそこらのAIよりも素晴らしい「脳」とう機能を兼ね備えているわけです。

【脳の仕組みをマーケティングの世界に応用】

脳の仕組みを学んでいたのでマーケティングの世界にもその脳の仕組みを生かしてキャッチコピーやネーミングを決める方法があると知った。それは脳内の「ゆらぎ」を生かした方法。

「ゆらぎ」とは何かというと、人の脳は疑問があると解決したくなるという性質を持っているので、「なんで?」「どういうこと?」と言った疑問符が登場する状態を作らないといけないのです。脳が安心、安定し切った状態では人は行動にうつすということをしないのです。だから脳にゆらぎを与えてあげるのです。うちのNPOの中心となっている「赤ちゃん先生プロジェクト」はまさに、そのゆらぎを意識してつけたのです。「赤ちゃん」と「先生」という真逆の意味のことばを一緒にすることで、聞いた相手は「?」となります。

「赤ちゃんが先生?」どういうこと?という具合にです。

ゆらぎが出ると人は解決したくなる、そして、そのネーミングをググります。そして子育て中のママさんが名前の意味を知ることができます。ママは「なにかしたい!」と思っている方が多いので、意味を知ったら行動したくなる。行動するための方法がホームページには親切に提示されている。という形で全国に「赤ちゃん先生」の仲間作りが進んだのです。

【ここでクイズです!】

これは神田昌典さんの「60分間ダントツ」という研修の資料にあったのですが。仲の良い金魚のカップル。いつもラブラブで幸せな二匹。安定し切って、安心し切った二匹の金魚。この二匹に今すぐに行動を起こしてしてもらうためには、何をすればいいでしょうか?(答えは最後に書いています。)

【日本人は危機に強い人種らしい】

実は日本人という種族は危機の時に強くなる人種なのだそう。江戸時代、江戸幕府の統治下で300年間平和が続いたと言われていますがm、その時にやってきた黒船。日本も植民地にされてしまう!と言った大きな危機の時に当時の若者たちが立ち上がり、黒船を追い出すだけではなく倒幕により明治維新という偉業を成し遂げたのです。そこから日本の快進撃が始まったのですが、危機ではなく調子が良過ぎた日本は太平洋戦争という大きな危機に向け、まっしぐらに進んでしまったのです。世界で初めて原爆投下という大きな犠牲を払った末の敗戦。焼け野原の中に立ち上がった当時の若者たちは「高度経済成長」を成し遂げ、GDP世界第二という偉業を成し遂げます。

戦後の混乱の中から、倒幕時代の侍スピリットが蘇り、日本の経済成長の快進撃が始まります。トヨタ、ホンダ、ソニー、パナソニックといった町工場だったベンチャーたちが次々の日本のものづくりの技術で世界に打って出て「日本の奇跡」と呼ばれる時代が到来したのです。その時のベンチャー企業は今や大企業となり、そこで活躍している社員さんたちはある意味官僚化していると言っても過言ではないかも知れません。大船に乗ってしまっていて、安定、安心し切っている金魚鉢の金魚さん状態なのです。

ということは・・金魚鉢の金魚が行動し出すような刺激を今の官僚化した大企業にも社内で起こしてもらわないといけないとなるのです。

黒船が到来した時に「このままでは日本は外国の植民地になってしまう!」と当時の吉田松陰や坂本龍馬といった若者たちが立ち上がって行動したのです。彼らは当時の時代背景から暗殺されたり死刑になったりしました。まさしく「茨の道」どころか命をかけたわけです。今の時代にそんなことを言っても時代錯誤も甚だしいと思うかも知れませんが、インターネットの登場から、AIやIOT、自動運転などなど、間違いなく今ある仕事はどんどん機械学習が得意であるロボットに移行してしまいます。世界のIT化はものすごい勢いで進んでおり、日本は完全に出遅れています。金魚鉢の中でいまだに「安定」や「安心」を求めていて、今の平和な日本がいつまでも続くのだと信じて疑わない国民がほとんどでしょう。

【金魚鉢から飛び出して進化しよう】

金魚鉢の中のラブラブで、「安定」「安心」している金魚たちに行動を起こさせるクイズの答えです。それは、「猫」を連れてくることなのだそうです。猫が金魚鉢の中に手を突っ込んで金魚を食うという非常事態が起きたら、金魚たちは一斉に行動を起こし、猫から逃げるために金魚鉢の中を泳ぎ回るでしょう。でも、そもそも、金魚鉢の中から飛び出したところで果たして生きていけるのでしょうか?

時代が大きく変化している時に、私たちがやらないといけないのは、水中動物であった人間が陸に上がり肺呼吸をして陸上で生きていったように大きく進化することでしか生き残ることはできないのではないでしょうか?

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