『秘密の古代ギリシャ あるいは古代魔術師』藤村シシン著

目の前でひとつひとつ魔術を見せられて、最後にくるりと翻されるような、そこでハッとするような、そんな本でした。

私はね、もともとは古代ギリシャのこと興味なかったんですよ。

藤村シシンさんのブログやX(Twitter)や動画で、なんとなくニュアンスで、ふんわりつかんでて。

その面白さに惹かれてNHK講座を受講したりはしたけど、詳しくはない。
推しが好きなものだから、興味を持ったので。

そんなレベルの私でも、楽しく読めるんですよ。

臨場感あふれる語り口で、引き込まれる。
(本文だけでなく、注釈でもシシンさん節があって面白い)

イラストや資料も豊富で、フォントも工夫されている。
(例えば、『第6章 死霊魔術 ネクロマンティア』をめくったP178。文言もデザインもフォントも狙ってるのが分かるけど笑っちゃう)

エンタメな本だけど、注釈や出典はきっちり。
さすがシシンさん。

各ジャンルに面白おかしく説明している本はあるけど、出典の記載がないことも往々にしてあるので、基本をきっちりしてくださるのありがたい。

シシンさんが、そして関係者の皆様が、どれだけの情熱と時間と労力をこの1冊に込めたのか・・・・・・!

わくわくする気持ちをくれる本です。


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