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第18週 火曜日スポーツ選手 田中理恵


18人目のスポーツ選手は元体操選手で2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事田中 理恵さんです。



田中 理恵(たなか りえ)さんは1987年6月11日和歌山県に3人兄弟の真ん中にお生まれです。兄の田中和仁氏、弟の田中佑典氏も同じく体操選手です。

体操を始められたのは6歳のときだそうです。

お父さんは体操クラブも開いておられ、お母親も体操選手という体操一家で育たれました。

中学生の時は全国大会で活躍したが、高校時代は伸び悩み、弟氏によると情熱を失いかけて練習不熱心だったそうです。

この時、左足首の遊離軟骨を経験されます。

高校卒業後は日体大に進学し左足の手術を行われました。

大学3年となった2008年は北京オリンピック代表を目指したが出場を逃しておられます。


2009年、全日本選手権で鶴見虹子さんに次ぐ2位に入賞し、一躍注目を集められるようになります。

同年6月に行われたNHK杯では、初日終了時点で2位に付けたものの、二日目は一転して段違い平行棒と平均台での落下が響いて[1 順位を6位に下げ、世界選手権代表をあと一歩のところで逃されています。

兄の和仁氏と兄妹そろっての代表入りは実現しなかったことになりました。その直後にベオグラードで行われたユニバーシアードに出場されます。

「楽しんで、3日間ノーミスで出来た。でも、その舞台が世界選手権じゃなかったのがすごく悔しかった」ことから現役続行を決意され、周囲の勧めも有り、大学院進学を決められます。


当初は大学卒業後、故郷・和歌山で高校の体育教員の道も考えていたそうです。

2010年の全日本選手権では4位入賞を果たし、NHK杯の出場権を獲得。世界選手権代表入りへ大きく前進されます。

同年6月のNHK杯では初日3位。最終日は総合4位(選考順位3位)となり、男子総合4位・種目別順位1位となった兄と共に、日本の体操界史上初となる兄妹同時の世界選手権代表入りを果たされます。

初の代表入りを、国際的な一線級の女子体操選手としてはかなりの高齢となる23歳で果たしたことについては、協会関係者も「ここ30年ではいないと思う」と言われるほど異例のことであったそうです。

同年7月に行われたジャパンカップでは安定した演技で団体総合の銀メダル獲得に貢献されます。
同年10月、ロッテルダムにて行われた世界選手権では女子団体で予選を8位で通過、決勝での5位入賞に貢献、個人総合も決勝進出を果たし、17位と健闘。最も美しい演技で観客を魅了した選手に贈られる『ロンジン・エレガンス賞』を受賞されました。

「ドーピングに呼ばれたのかと思ったら、受賞だと知って、びっくりした。めっちゃ嬉しい」と喜びを表されたことが報道されました。

日本人選手がエレガンス賞を受賞したのは、2007年の冨田洋之氏以来2人目であり、女性としては初だったそうです。



同年11月の広州アジア大会にも出場されエースの鶴見さんが不振に陥る中、団体で銀メダル獲得に貢献されます。

更に個人総合でも銅メダル、跳馬でも銀メダルを獲得されました。

なお日本人選手が跳馬でメダルを獲ったのは、1990年北京大会での瀬尾京子さん以来、20年振りのことでその瀬尾さんは田中理恵さんのコーチも務めておられました。



同年12月に行われた全日本種目別では跳馬と平均台で優勝し、初のタイトルを獲得されます。


2011年4月の全日本選手権では2位、6月に行われたNHK杯では2位になり、この大会では兄の和仁氏、弟の佑典氏と共に10月に東京で行われる世界選手権代表を決められます。

世界選手権では団体でのロンドンオリンピック出場権獲得に貢献されます。

個人総合では20位になられました。


2012年3月、日本体育大学大学院を修了されます。

4月、同大学の研究員として現役を続けることになります。

同じく4月の全日本選手権の個人総合で初優勝を飾り、鶴見虹子さんの大会7連覇を阻止されます。
5月4日、NHK杯体操女子個人総合において初優勝し、ロンドンオリンピック出場を決められます。

弟の佑典氏、兄の和仁も五輪出場を決め、3兄弟揃っての五輪出場は日本体操史上初の快挙となった。オリンピックでは団体の2大会連続決勝進出(8位入賞)に貢献したほか、個人総合で16位の成績を収められました。


11月21日、2013年4月より日本体育大学児童スポーツ教育学部助教に内定されます。
2013年4月、本「田中理恵Smile」が発売されます。



5月17日、プロ野球交流戦、読売ジャイアンツ―埼玉西武ライオンズ(東京ドーム)、白のポロシャツに黒の短パン姿で、ワンバウンド投球となったが「体操選手っぽくしようかな」と、左足を高く上げるダイナミックなフォームを始球式で披露されます。

2020年東京オリンピック招致団の一員として、6月15日にスイスのローザンヌで開催されたオリンピック委員会連合総会と、9月8日にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われたIOC総会でスピーチを行なわれました。


12月16日、日本体育大学世田谷キャンパスで記者会見を開き現役生活からの引退を発表されました。引退後は日体大教員として体操選手の指導にあたられます。

第39回エリザベス女王杯(京都競馬場)にて
1月、著書「美ライン ストレッチ&エクササイズ」発売されました。



2月、2015年の紀の国わかやま国体のチーム和歌山応援団団長に任命される。
3月、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に内定されます。
4月、 キグナス石油「2014年度キグナスイメージガール」に起用されます。


2020年
8月23日、日本テレビ系「24時間テレビ43『愛は地球を救う』」に出演されます。現役時代に着用していた紫色のレオタードに身を包み、7年ぶりに体操の床の演技を生披露されました。

めぐめぐがすごいと思う田中理恵さんのこと

1体操選手としては苦労されて、諦めずにずっと上を見て活躍されたこと。

2ずっと学ばれていること。

3その後も様々なメディアや後進のために活躍されていること。

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