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第6週土曜日 メディアで活躍する女性 菅井きん


第6人目は約2年前に亡くなられた名わき役菅井きんさんです。

菅井 きん(すがい きん)さんは本名佐藤 キミ子さん、旧芸名・旧姓名:須斎 キミ子さんとおっしゃいます。

1926年2月28日東京生まれです。頌栄高等女学校卒業後第二次世界大戦末期から終戦直後までに、男性職員出征のため文部省総務課・東京帝国大学学生課で事務職員として勤めておられました。

しかし演劇への情熱が捨てられず、劇団俳優座に入団し舞台に立っておられました。

芸名の「菅井きん」は、本名(当時は旧姓)をもじったものだそうで、新劇時代の恩師である脚本家の久保栄氏に付けてもらったそうです。

「東大の事務職員を辞めて、本格的に女優になりたい」とお父さんに相談したところ、「女優とは美しい女性がなるものだ」と反対され、舞台を見ることなく1971年頃に死去しているそうです。

新劇時代に映画監督に映画女優としてスカウトされ、1951年に『風にそよぐ葦』で映画デビューの後、数々の映画、テレビに出演。日本の演劇・テレビドラマには欠かせない名脇役となられました。

1954年、東宝特撮映画『ゴジラ』に代議士の役で出演され、翌1955年の川島雄三監督作品『愛のお荷物』(日活)にもほとんど同じ格好をした野党の議員役で登場されたなどのエピソードがあるそうです。

特に1973年、『必殺仕置人』の主要人物・中村主水を「婿殿!」といびる姑・中村せん役で出演され。その後も必殺シリーズ(主水シリーズ)には必ず登場、シリーズを語る上で欠かせない存在となり、この役で女優の地位を築かれました(本人曰く「初めての苗字がある役だった」)。

しかしこの役があまりに有名になり、「せん役のイメージのせいで、娘の縁談に支障が出る」と降板を願い出たことがあるそうです。

 ちなみに、この役を引き受けるにあたり「婿殿!」といびるのに、どうやったら憎々しく聞こえるか、研究を重ねたということです。

 同年、『太陽にほえろ!』には松田優作演じる柴田純(ジーパン)刑事の母・柴田タキ役で出演。夫を亡くして女手一つで息子を育て上げ、息子のほうも大の母親思いという理想的な親子を演じきった(松田は最終的に殉職という形にて1年で番組を卒業するものの、タキは、その後もゲスト出演しているそうでうs)。

下町の古い住宅街でひょいと勝手口から裏通りに顔を出し、隣近所に「若いんだから頑張んなさいよ、アッハッハ」と相手の腕を叩いて別れるような、そんな豪快な母親役がハマり役といわれ、藤商店「鍋のつゆ」などのCMにも出演されました(が、ご本人は「料理は大の苦手」だったそうです)。

1980年代からはバラエティーにも出演され、特に『タモリのボキャブラ天国』には高齢にも関わらず、スカイダイビングを実際に経験している。『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』等のコント番組にもレギュラー出演されていました。

また1994年には『家なき子』での「鬼婆演技」が話題になりました。

夫は映画『砂の器』『八甲田山』などに携わった映画プロデューサーの佐藤正之氏で、流産を経験後に佐藤との間に一女を儲けた。佐藤が亡くなった1996年以降は娘夫婦と一緒に暮らし、2014年の時点では曽孫もいたそうです。

80代に入ってからも女優業を精力的にこなし、2008年に製作された映画『ぼくのおばあちゃん』では82歳にして映画初主演を果たし、世界最高齢映画主演女優としてギネスに申請し認定されました。

しかし2010年にNHK大河ドラマ『龍馬伝』[7]及び映画『瞬 またたき』に出演したのを最後に、女優として事実上引退されましたた。

菅井によると、2010年に自宅で転倒して大腿骨を骨折してしまい、一時高齢者向け施設で療養するなど、それ以来自分の足では歩けなくなったためであるとのことであった。リハビリに努めてはいるものの、仕事復帰は諦めていると語っていたそうです。

活動休止の間、週刊誌で菅井の知人による情報として「菅井は重度の認知症を患っており、現在は特別養護老人ホームに入居している」「芸能界を引退したわけではなく、リハビリを行い体力が戻れば仕事復帰も考えている」などと報道されたそうでしが、2014年10月2日にフジテレビの情報番組『ノンストップ!』に出演し4年ぶりにインタビューに応じるなど公の場に元気な姿を見せ、「認知症」であることを否定されました。しかしこの出演が公の場での生前最後の姿となられました。

生前は大の愛煙家で亡くなる2週間前まで煙草を吸っていたと親族や関係者が語っており、生前最後のインタビュー時にも喫煙しながらインタビューに応じていたそうです。

2018年8月10日午後2時頃、心不全のため、東京都内の自宅で死去されます。92歳没。戒名は藝凛院慈雲公錦大姉だそうです。

めぐめぐが思う菅井きんさんのすごいところ

1演劇への夢を捨てないで確実な安定した仕事をまずは続けつつ演劇を始められたこと。そしてお父様に反対されても演劇を続けられたこと。

2そして役をとても熱心に研究されたこと。だから成功されたのだと思います。

3そして大好きなたばこをずっと吸われ続けたこと。これも相当の意志がないとできないことだと思います。

身長155cm、体重45kg。とても小さな体で印象的な役をなさる女優さんでした。



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