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伊勢丹新宿店のイベントで感じた、フェムテック市場における大企業の役割

2021年3月に伊勢丹新宿店で開催された「センシュアル・ライフ~わたしと向き合い、あなたとつながるフェムテック~」の第2弾が、2021年7月28日~8月3日まで開催されています。

2021年6月に開催された「NIPPON女性からだ会議2021」で、三越伊勢丹ホールディングスの小宮さんのプレゼンを聞いて、日本のトップクラスの百貨店で、フェムテックイベントを開催するために、社内の壁をどう乗り越えたのか聞いて、心を打たれたのが足を運んだ理由です。

第1弾同様、実際に行ってみた感想と展示されていた商品を紹介します。

伊勢丹でフェムテックイベントを開催する意味

伊勢丹というと、個人的にはお世話になった方へのプレゼントを購入することが多く、「特別な価値ある百貨店」というイメージが強いです。

要は「伊勢丹で購入すれば安心」という「伊勢丹ブランド」があります。

そんな特別な場所で、フェムテック・フェムケア商品を販売することは、そんなに市場に出回っていないフェムテック・フェムケア商品を知ってもらい、安心してもらえるきっかけになると感じました。

プレジャーテックや膣トレ商品が多い

いろいろなフェムテックイベントに足を運んでいますが、今回驚いたのがプレジャーテックや膣トレ商品が多かったことです。

CES2019で受賞を一度取り消され、その後再受賞して議論のきっかけとなった「Lora DiCarlo」が会場の真ん中に展示してあったり、性交時の不快感を軽減する「OHNUT」も販売されていました。

今年のCESでも話題になった「Lola DiCarlo」の新商品「TILT」もあり、店員さんに説明していただいたのですが、人肌程度の温度になる仕組みとなっており、実際に触ることもできます。

もちろん、「フルムーンガール」の月経カップ、「INTIME」のデリケートゾーンケア、長谷川京子さんプロデュースのランジェリーブランド「ESS by」などもあります。
幅広くフェムテック・フェムケア商品を手に取れるイベントになっていますので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

アーリーステージにおける大企業の役割

日本においてフェムテックは認知度が上がってきたとはいえ、私がフェムテックについて話すと「はじめて聞きました」という方も多いです。まだキャズムを超えていないのだと思います。

その段階で、大企業がこういったフェムテックイベントを開催したり、製品やサービスを提供することは、「●●社がやっているから安心」というイメージを消費者側に持ってもらえます。

大企業でフェムテックに取り組む切り口は、SDGsダイバーシティ&インクルージョンなどありますが、フェムテック市場が日本で拡大するひとつのポイントは「大企業のリソース」だと感じた伊勢丹のイベントでした。

経済産業省のフェムテック実証実験 助成プログラムでも、シャープや丸紅などの大企業が採択されており、今後も期待大です。

Femtech Community Japanの紹介

日本のスタートアップ・大企業、VC・投資家、⼤学・研究機関、医療・ヘルスケア関係者メディアパートナーなど150以上のプレーヤーが集まり、フェムテック関連の取り組み・情報共有や現状の課題と今後に向けた議論・WG活動などを行っています。
私も事務局ページに掲載されておりますので、ぜひチェックしてみてください。