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育休から復帰した私が育休ボケから抜け出すまでの話

こんにちは、SPEEDA Design Teamの菊地です。私は、今年2月に育児休暇がおわりデザインチームに復帰しました。約1年半ぶりのお仕事でした。(つわりでほとんど仕事をお休みしていたので、実際は約2年ぶり…)今回は私の妊娠から産休・育休明けの仕事復帰・働き方のことを話したいと思います。育休復帰後に仕事が全然できなくて悩んでる人の心が少しでも軽くなるといいなぁと思い書きました。

妊娠中のお仕事

当時私はアナリストチームでSPEEDAにのせるバリューチェーンの図や表などを、デザインスキルが全くない状態で作成していました。

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(↑バリューチェーンの図/菓子業界、持ち帰り・回転寿司業界)

より良い図にしたかったため、新設されたばかりのデザインチーム(当時は4名のチームでした)に異動しました。これからリーダーの平野さんの元でデザインの勉強をさせてもらおうと思っていた矢先、妊娠がわかりました。子供が欲しかったので妊娠が分かったときは素直に嬉しかったです。会社には安定期に入ってから報告しようと思っていましたが、つわりがひどく仕事にならず……。早々にリーダーに相談し労働時間や業務内容を調節していただきました。体調不良が続き休みがちでした。リーダーからは「自分の体調を優先してね」と言われていたので無理することなく産休まで働くことができました。

恥ずかしながら産休育休の制度のことなど全く分かっていませんでした。なので、労務の方が分かりやすい資料と説明をしてくださいました。提出する書類、産休育休中にもらえる給付金、給付金を受け取れる時期など知れたので安心することができました。

仕事復帰前の気持ち

復帰が近づくにつれ、久しぶりにみんなと仕事ができることにワクワクドキドキしていましたが、「ちゃんと仕事できるのかな?」という不安もありました。出産と育児で仕事の事以外にもいろんなことを忘れてしまっていました。言葉もわからない赤ちゃんとばっかりお話ししていたので、ちゃんと大人と話せるのだろうか。子ども中心の生活をしていて、働いているときと時間の流れが全く違っていたので、ついていけるか心配でした。妊娠中の頃のようにゆるく働かせてもらえるといいな、などと甘い考えでいました。

また、会社の組織体制も新しくなっていて、私が所属していたデザインチームというものは無くなっており、BXチームに配属、その後2ヶ月くらいでまた新しい体制に変わるとのことでしたので、そのことも不安でした。

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仕事復帰で直面した育児ボケ

育休明けは、仕事の感覚を取り戻すのに苦労しました。小さなミスや物忘れも多く、あまりのひどさに自分に失望して暗くなっていました。調べてみると、この症状、育休ボケというみたいです。
「育休ボケ」とは、以下の症状が現れるそうです。

・記憶力、集中力の低下
・すぐに言葉が出てこない
・パソコンの使用方法を忘れている
・簡単な事でもミスをする
・考えをまとめられない
・思っていることをうまく伝えられない

そうなんです。PCの使い方さえも危うく、「あれ?これってどうするんだっけ?」ということが頻繁に起きていました。わからないことがあるたび、Googleで調べたり、チームの人にSlackで聞いたり、まあ全然作業は進みません…。久しぶりにPC画面に向き合い格闘し、ずきずき頭も痛くなってきます。出産前に簡単につくっていた図1つ作るのになんでこんなに時間がかかっているのだろうか、自分のポンコツさに落ち込む日々を送っていました。そんな私を丁寧に親身にお世話をしてくださったのは浅野さんです。

育休ボケの私に、「どうしたら達成できるか」を一緒に考えてくれて「やり方を変えてみましょうか。」「こうだったら、できるような気がしませんか?」「私は菊地さんならできると思います!」と前向きな言葉をかけ続けてくれました。「困ったことがあったらいつでも連絡下さい!」とリモートでの心細さも感じさせなかったです。ミーティングをするたびに目の前の霧が晴れる気がしたし、「よし、頑張ろう!」と思えました。(ありがとうございます!)

デザインスキルのなかったところからのスタートでしたが、「画面共有してやり方を見た方がわかると思うので、見ながらやりましょうか」と言ってくれて、FBはスクショで書き込んでSlackで送ってくれました。

デザインツールの操作もですが、余白の大切さ、真ん中位置の間隔の掴み方、ロゴ配置の大きさのコツ、縮小拡大をして見比べることも学びました。小さな事ですが、デザインの基礎がちりばめられていて、とても勉強になりました。(話に出てきた浅野さんのnoteのせておきますね。是非読んでください!)

毎日使っていたはずのパスワードが思い出せないとか、普通にあります。産休に入る前は「これは忘れないよなー」と思っていることもメモを取るのがおすすめです。

復帰後の辛かったこと

私は1日6時間勤務ではありますが、復帰したては辛いものがありました。
お迎えの時間があるので、終わりの時間に融通がきかないことです。キリが良くないところで中断し、次の日の業務開始時にどこまでやったか思い出すのが、育休ボケの頭だと地味に大変な作業でした。中途半端にしてある仕事が気にかかる時もありました。作業が遅れる分を、どこかで取り戻したいのに、家事育児に追われ子供と寝落ちしてしまうので、時間が確保できずもどかしく思う時もありました。

保育園に預けて復帰したことで、子どもに寂しい思いをさせてるんじゃないか、家のこともしっかりやらなくちゃと、罪悪感と焦りもあったのかもしれません。(そんな思いに反して、子どもは、あっというまに保育園に慣れて、毎日楽しく通いはじめましたけどね!)

でも、大丈夫!

止まった頭をなんとかしたく、私がやったことはとにかくメモを取ることでした。対面だとそんなことメモしたの?と思われるかもしれないけど、フルリモートで手元のメモが人に見えなくてよかったです。走り書きメモなので今見返すと何が書いてあるかわからないものもたくさんありますが、とても役に立ちました。

あとは、ありきたりですが声に出して読むのも有効でした。ほんと、リモートで良かったです笑

それにユーザベースでは、いいなと思ったことを率直に伝えあったり感謝の気持ちを伝える文化が根付いています。小さな成長を褒めてくれたり、小さなことでも感謝してもらえます。誰かの役に立ったんだと実感することによって、少し希望が見えてきます。
日々の業務をに追われて落ち込む日もあるかもしれませんが、いつかは育休ボケから抜けることができます。育休復帰が不安に思っている方は安心してください。

あ、あと、育休ボケこわいと思う方も安心してください。個人差があり、全然ボケない方もいるし、すぐに仕事の感を取り戻されてる方もたくさんいらっしゃいます!

私の特に酷かった復帰2ヶ月くらいをフォローして助けてくれたチームメンバーにはすごく感謝してます。本当にありがとうございます!!もし誰かが辛くなっていたら、今度は私が微力ながら支えたいと思っています。恩返ししたいです。

デザイナーとして、ワーママとして、どちらもまだまだ未熟ですが、もっとたくさんのデザインに触れていき、育児で大変なことを乗り越えて、その経験がデザイナーのスキルアップに繋がると信じてこれからも頑張っていきたいです!

他の方の復帰後の感想

ちなみに、SPEEDA Design Teamで私の他に育休をとったことのある進藤さんにも復帰前後の感想をいただきました。

Q:育休復帰に不安はありましたか?復帰後はどうでしたか?
A:
私は育休明け目前で「戻ってからの仕事どうしよー?」で悩みました。
悩んだ結果、育休明けにキャリアチェンジさせてもらうことになったので、復帰後はがむしゃらで不安を感じる余裕がなかったですが、直後の浦島太郎感はすごかったです。
あと、元々低い語彙力がさらに低下してました 笑(これが育児ボケだったのか!)

Q:また、仕事と育児の両立の秘訣があれば教えてください。
A:家族で良いタッグを組む!です。
やはり子育ては両親がするものなので、家族で良い子育てスタイルを作っていく事が大切だと考えています。
そして頼れるものは頼る!です。
例えばご飯。毎日作るのは正直しんどいので、ホカ弁の日があっても良いのです。
離乳食だって市販のフードをフル活用します。
無理をして自分が倒れてしまっては元も子もないので。無理せず、です。

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進藤さん、お忙しい中ご協力ありがとうございました!

赤ちゃんとじっくり向き合う時間はとっても大切だと実感していますので、ぜひ女性も男性も取りづらいな、と思わずに納得いく期間しっかりととっていただきたいです。

最後に、私の所属しているSaaS Design Divisionの、DESIGN BASEというデザイン組織のメンバーの記事は「DESIGN BASE MAGAZINE」にまとまっています。ぜひ読んでみてください!!


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