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木下大サーカスをみにいった話

こんにちは。
実は先週まで、立川に滞在していました。

東京郊外の西の方、立川。ぎりぎり東京都ではあるものの、都心から離れすぎているのに利用者も多いので行き帰りの電車が普通に混んでいます。都心に出るには時間も電車賃もそれなりにかかり、多分私はこの街には定住できない気がします。(と思った滞在初日でしたが、段々と人間慣れてくるもので最後の方はもうちょっと居ようかな、とまよったぐらい見どころが多いまちでした。)

せっかくなかなか来ない土地にいるので立川で観られるものを見ておこう、と思いたち、探したところ、何と木下大サーカスが立川に来ているとのこと。
実は私、サーカスがなんか好きだと言っているのに木下大サーカスは見たことがありませんでした。(日本で有名なサーカスですよね、多分。)
どんな感じなんだろうとふとTwitterで検索すると、動物愛護団体系の方々の虐待反対ツイートや動画が引っかかってしまい、え、これは観にいっていいやつなのだろうか、、と手が止まります。数日頭の片隅で悩んだ末、一度も実物を見たことないのに判断もできないな、と決断し、前売りチケットを購入したのでした。

立川駅からモノレールで会場の近くの駅まで行く!予定だったのですが、降りる駅を間違えたらしく一駅先の立飛駅でおりてしまいました。

間違えておりた立飛駅。少し先に見えるサーカステント。


一駅先と言っても歩いて5分ぐらいの誤差だったので大丈夫そうでした。駅から既にサーカステントが見えて少し下がったテンションが無事に回復。開演20分前ぐらいに会場に到着し、平日の公演だったからか待ち列なくスムーズに入場することができました。

柵に貼ってあったポスター。木下大サーカスにきたよ!


大きなゲートをくぐって会場へ。


チケットによって列が分かれているみたい。スタッフさんの制服が可愛い。


大きな虎の看板の下にある入り口。ここでチケットがもぎられます。


サーカステントに入ると、ほぼ円形のステージに客席が並べられていて、使われるであろう道具や舞台装置(?)たちが見えて、ちょっと興奮しますね、何だか海外に来たみたい。テント内は撮影禁止だったので写真はありません。(が時折、各々写真撮影をしている姿があり、ここにも海外味を感じる。海外から来ているお客さんもいたのかな。フリーダム。)
お客さんはご家族で来ている方が多く(友達やカップルで来られている方もいました)1人でいるのが少し恥ずかしい。そりゃそうだよね、みんな誰かと一緒に盛りあがりながら観たいよね、なんて思いながらも、1人の特権を使い、悪くない席を陣取りました。

開演してしばらくは、なかなかの選曲と衣装のセンスにちょっと不安になりながら鑑賞してました。(サーカスはいろいろな要素が必要で、衣装、音楽はもちろん照明、小道具、などなど様々なセンスを磨かないといけないのだなと常々感じます。サーカスじゃなくてもそうなのかもしれませんが。)
それでも、いろいろな国の人たちが同じ空間にいていろいろな芸が次々繰り広げられていくのはとても楽しかったです。(日本でもよく見られるジャグリングやエアリアル、椅子倒立などなど以外にもロープや梯子の上を伝っていく芸や円形の台の上でのローラースケートデュオみたいな芸があったりして名前はよくわからないけど面白かった。上手く説明できないので気になる人は観てください。)演目ごとの特徴もありますが、演技にはお国柄や性格も出る気がして面白い。やっぱりなんか好きだと思います。
とってもノリノリのフラフープのラテン系っぽいかわいいお姉さんもいれば、筋肉ムキムキなのに美しく優雅で神秘的なハンドバランスをするお兄さんもいて面白い…。(観にいった回のアルゼンチンのジャグラーのアクト、結構好きでした。)
こういう色々な世界の人たちの中で、日本人がディアボロをやるとしたら何を求められるんだろうか、とも少し考えてしまいます。

後半には動物が出て来る演目もいくつかあって興味深かったです。
確かに人間によって野生みを損なわれている動物たちは少し元気がなく見えましたが、それぞれ身につけた芸をしたりしなかったりしていました。どういう仕組みで芸を披露しているのか気になりますね。一歩間違えたら牙をむかれてしまうわけですが、決して食い殺されそうなことはなく、どうやってライオンたちと関係性を築いていくのでしょうか。不思議です。
ラオスから来た象の芸は特に印象深くて覚えています。充分に訓練されている象がスルスルと器用に動くその姿は何だか見慣れぬ宇宙生命体を見ているよう。何と表現することが適切かわかりませんが、理解ができないことが起きていくことはとても刺激的でした。
ステージの上では、人間同士でも愛があるかどうかなんて嘘偽りもある世界なので、ここでみただけでは象さんたちがどう扱われているのかは明確にはわかりませんでした。もっとたくさんみればわかるのかなあ。ただ披露する芸は興味深くて。なるべくちゃんと愛があってバックヤードでも大切にされていてほしいなと願うばかりです。

終演後。上演時間は2時間ぐらい。夕方の公演だったので終わる頃には夜になっていました。

終演後、外に出ると辺りはすっかり真っ暗でした。ショーが終わってしまった寂しさと、そしてお昼にはなかったチープに光る電飾にも少しの寂しさを感じ帰路へ。なんだかんだ楽しかったな。そしてボリュームがすごかったです。また機会があればみにいきたいと思いました。おわり。


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