Gieves & Hawkes

英国大使館からGieves&Hawkesのトークイベントにご招待頂き、ヴァルカナイズロンドンへ伺いました。
British Embassy invited me Gieves&Hawkes talk event. The place where a event was held at Vulcanize London in Aoyama. I'd attended the event in the capacity of the British Ambassador.

服飾史家の中野香織さんのGieves & Hawkesの詳しいお話しを中心に「Men's EX」 編集長の大野陽さんとのトークを拝聴しました。

私がSavile Rowにある、Ozwald Boatengのデザインチームに勤務していた時に毎日Gieves & Hawkesの前を通っていたので、とても興味深くまた懐かしくなりなした。同じSavile Rowの通りにある Ozwald BoatengとGieves & Hawkesですが、新ビスポークと呼ばれるOzwald Boatengのスタイルとは対照的にGieves & Hawkesはトラッドなスタイルです。因にGieves & Hawkesはサビルロー1番地にあるので、英語で住所表記をすると、No,1 Savile Rowになります。ギーヴス&ホークスの事をサビルローで1番のテーラーと記述している文章に多々出会いますが、サビルロー通りの1番地にあるテーラーと言う意味です。もちろんギーブス&ホークスのビッグファンはサビルローで一番のテーラーと呼んでいますが。私がサビルローで働いていた時に感じたことは、サビルローで働くイギリス人の間ではHenry Poole, Huntsmanあたりが、No,1テーラーに当たるようです。しかし、ギーヴス&ホークスの方がポピュラーなのは、入りやすいお店の雰囲気だと思います。フルオーダーよりも買いやすい、既製服のラインが充実しているので観光客で賑わっているからです。私もお昼休憩中にリサーチがてら覗いていました。又、日本での展開分は日本人の体とマーケットに合わせて、中の芯を取り除きローカライズをしている点でも人気なのだと思います。日本ではしっかり鍛えて筋肉をつけている人よりも、ほっそりした体型の人が多い(これも日本の携帯と同じでガラパゴス現象だと思います。)ので、英国のままの堅牢な造りだと日本人の体型に合いません。ほとんどのサビルローのテーラーのジャケットが日本に入る際に、日本用に別注仕様で肩パットと芯をごっそり抜き市場に合わせていますが、スーツに合わせて体を鍛えて英国人用を着こなすのも格好良いと思います。

今回、英国アンバサダープログラムのイベント(英国大使館協賛)に出席させて頂き、気になっていたヴァルカナイズロンドンに伺い、中野香織さんと再会でき、大野陽さんと値遇の機会を頂きありがとうございます。私も将来、中野香織さんの様な知的な文章を書けるようになりたいです。


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