ショパン素人のショパンコンクールの感想。

まず先にお伝えしますが、私はピアノに関しては素人同然です。ショパンも詳しくありません。
そんなど素人がYouTubeで聴いてみた今回の2021年開催ショパンコンクールで発見したコンテスタント(競技者)のなかで、気づいたこと、聴いて、観ての感想をつらつらと述べたいと思います。
これをきっかけに、ピアノに詳しくなくてもクラシックも楽しめるかと勝手にリストアップしますね。

まず、最初に私が見たのは二次予選からでした。
そこでオススメに出てきた牛田さんの演奏でまず度肝を抜かれました。
わずか21歳の表現力とは思えない荘厳な感じでした。
圧倒的な音の粒が広がり、(この方の演奏で、ピアノというのは音の粒が表現出来ると知りました)ショパンでなくても、ピアノの可能性を見ることができました。
惜しくも牛田さんは三次予選に進めませんでしたが、きっと審査員の好みだと思いました。彼の演奏は格調高くて厳かなんですが、きっとショパンではなくベートーベンが似合ったのかもしれません。

そして、角野隼斗さん。
この方は「かてぃん」名義でYouTubeでも活躍されている多才なピアニスト。たまたま私もピアノのYouTubeはチェックしていたので同一人物とわかったのは二次予選が始まった頃でした。
とにかく華やかです。髪型もショパンに寄せてみたという遊び心もあったり、ショパンコンクールの枠に収まらないこれからの時代を盛り上げてくれるアーティストだと感じました。ファイナルには進めませんでしたが、まだ彼の年齢だと次回チャレンジが可能ですからまた頑張っていただきたいです!

そして、小林愛美さん。少ししか聴いていませんでしたが、「静」を表現出来るとても日本人らしいピアニストなのかな、と感じました。これからゆっくり聴いてみたいと思います。ファイナルで4位でしたが、きっとじっくり聴けば聴くほど良さがわかるのかなと。

今回日本人で50年ぶりに2位となった反田さん。
色々なところで報道されているので、ちらっと演奏を聴いただけでも凄さがわかるかと思います。
奥行きのある、懐の広さを感じる演奏。
これからも沢山演奏を聴く機会があるかもしれませんが、一度コンサートも聴いてみたいですね。

そして、3位受賞のマルティン・ガルシア・ガルシアさん。私激推しのピアニストでございます(笑)
とにかく楽しい!見ているだけでも引き込まれます。
スペイン出身がそうさせるのか、カラッと明るい太陽みたいな演奏です。
30分弱のコンテストの演奏もずっと集中が切れることなく聴き続けました。初めて知ったピアノメーカーのファツォーリでしたが、ガルシア・ガルシアさんはこのピアノとピッタリ息を合わせて高音の軽やかな音の粒を弾き出してくれていました。

そして、二次予選まででしたが、医学生の沢田蒼梧くんもこれから頑張って欲しいです!
医学との両立でピアノコンサートもされるかはわからないですが、彼の演奏もとても良かったです。
そしてインタビューで「ショパンコンクールでの好きなピアニストは?」に、ガルシア・ガルシアさんを嬉しそうにおススメされていて、好印象でした。

以上、審査結果については素人ゆえ、意見はしないですが、リアルタイムでコンクールを見られる時代に感謝です。

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