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【音楽のつぶやき】XTCとスティング

人間というのは耳慣れた音楽を聴いていたいという人が殆どなのだろうか。
昨日はずっとスティングを聴いていて、合間にXTCを挟んでいた。

この二人、(スティングとアンディ・パートリッジ)相関性は何もない。かたや、世界的なミュージシャン。同じイギリス出身で、年代もそう変わらない。
かたや、ヒットはあれど日本人で一番好きなバンドはXTCです!と言うとかなり変わった人扱いされる。

前の職場でも「XTC知ってますか?」と先輩に聞いたら「知ってるけど好きだって言う人今まで見た事ない」とハッキリ言われてしまった。

スティングの曲は、80年代を生きた人で記憶があれば何度かCMやら有線やら、洋楽に興味がなくても聞いているはずだし、宮崎シーガイアのCMなんかでも見たことはあるだろう。
記憶にないけどグラミー賞とかも獲ってるはずだし、今なら「意識高い」プレゼンテーションの「TED」のアーカイブにスティングのスピーチなんかは目につくはず。

アンディ・パートリッジと言えば、少しだけヒットチャートの端っこに止まったりはしたけれど、わざわざ探しに行かないとXTCの曲は聴けない。
砂の数ほどあるバンドの中では認知された方だとは思うが、商業的に成功して、それなりに成功して今は悠々自適、という風にも見えない。
何年か前のアンディ・パートリッジのTwitterには、もう別の仕事でも探そうかな、という悲観的な呟きに「近くになんちゃらスーパーがあるよ」なんてリプが付いていた。

音楽性で言えば、王道を歩いてるスティングと、けもの道をかき分けているようなアンディ・パートリッジ。
スティングの曲は聞き流せるリラックスした曲も多いけど、XTCは聴きながら頭を使わなきゃいけないようなひねくれた音楽だ。

でも私は好きなバンドは?と聞かれたらやっぱりXTCにする。スティングとは言わないと思う。
スティングが嫌いなわけでもないし、才能も有って成功した、誰もが憧れるようなミュージシャンだと思う。

それでも、私はXTCを生涯聴いていたい。いつもいつもリピートするというよりも、頭が煮詰まったり、なんとも言い難い気分の時の、あのひねくれた、でも鮮やかな曲を聴いているとフラットになれる、精神安定剤みたいなものだから。

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