【子育て】母性に気づいた瞬間

今からもう20年以上も前のことです。
でも、鮮明に覚えています。

初めてエコー写真を見た時、

そこには白い点が写っていました。

「おめでとうございます。2ヶ月ですね。」とかなんとか
言われたと思うけど、とにかく私は
「え?点?」と思っていました。

「この点が赤ちゃんなの??」

生命って不思議、

そう思ったのが先か、次の想いが込み上げてきたのか先か、

「可愛いい!」

アレ?私、この点を可愛いって思ってるの?
点なのに、可愛いの?
でも点なのに、すごく可愛いよ
すごく切ないよ
すごく苦しいよ
涙が出そうだよ

そう認識した時にはもう、涙が出ていました。

胸が、ガーーーっと熱くなってきて、
何かが、全身に回っていっているのを感じました。

何か分からないけど、なんだか嬉しいような気持ち

何か分からないけど、懐かしいような気持ち

エコー写真の点を見るたびに、
全身に染み渡っていって、
今までの自分と違う人になっていくような感覚。

点ちゃんに私が反応しているんだなぁ、と感じました。
(早速、「点」とは呼びたくない気持ちになってる)

もしかして、これが母性なのかな、、、?
私にも、母性あったんだ!!!

確証はありません笑

でも、そう思ったんですね〜、若かりし日の私^ ^。

自分にも母性があって、
写真の点ちゃんをたまらなく愛おしいと感じられて、
私はホッと安心したのを覚えています。

込み上げてくる嬉しさと安堵感、
身体が震えて立っていられないくらいの喜びを感じていました。

実際に、身体はヘトヘトで立っては居られなかったんですけどね^ ^
もう、つわりが始まっていて、
水を飲んでも吐いてしまっていたのでフラフラでした。

どっちで身体が震えたのかは分からないけど、
この時の感覚、この喜びは、
それまでに感じたことがない大きなものでした。

その大きさに、

「私に立派な子育てができるんだろうか?」
「私のところに産まれてきて、この子は幸せだって思ってくれるんだろうか?」

不安が浮かんできました。

「私に、私みたいな自信がない人がお母さんになっていいんだろうか?」
「お金ないのに、十分な環境を用意してあげられるんだろうか?」

一度出てきた不安は止みません。

「環境問題だってあるのに、この時代に産んでいいんだろうか?」
「人並みに育ててあげられるんだろうか?」
「私、子どもを産む資格あるの?」

あ〜、あの時、
こじらせていましたねぇ〜(^_^;)

今なら、今ならね、
過去の自分に、
「嬉しいんだから、可愛いんだから、
その気持ちを十分に味わっていればいいんだよ〜
点ちゃんだって、それがめっちゃ嬉しいんだよ〜」
そう言ってあげられる。

でも、あの頃は、
喜びも不安も、
ごちゃ混ぜに湧いてきた母性に溺れてしまっていました。

それが、妊娠期に起こる身体と心の変化、
子どもを守り、育てていくために必要な
ホルモンバランスや自律神経のせいだとか、
まだ、分かっていない
お母さんの卵になった頃のお話です。

夜に帰ってきた旦那さんが
エコー写真を見て
「点じゃん!」と言ったのを、

「点なんて言わないで💢  私たちの赤ちゃんなんだから!!!」

涙目で一喝したことも、
今ではいい思い出です^ ^。

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