猫の環境エンリッチメント

猫を家族に迎えるに当たり、用意しておかなければいけないもの。
もちろん、ケージ、餌と水の容器などの生活用品ですが、もう一つ忘れてはいけないのは、猫が暮らしやすい環境作ってあげること。
それは、環境エンリッチメントと呼ばれております。

●空間などの幸福な暮らしを実現するための方策です。
近年、猫は完全室内飼いが増えた分、外で自由にできないというストレスがかかります。
それをいかにして解消してあげるか。

ストレスはあらゆる病気を引き起こします。猫のストレスを取り除き、長生きに結びつくにはどうすればいいでしょうか?

私の場合、先住猫ルークと新入り猫アンバーを飼っております。
ルークは、私が一軒家に住んでいた頃からの家族で、その家で伸び伸びと過ごしており、病気をしたことがない子でした。しかし、事情で家を離れて、4.5畳という一間の狭いアパートに移り住んだこと、そして、新猫アンバーを迎えたことにより、彼のストレスはピークに達して、それまでなったことのない、猫風邪による口内炎を発症してしまいました。
病院でもらった抗生剤は良く効き、猫風邪は治ったものの、それから原因不明の下痢に半年間苦しめられました。下痢パネル検査を受け、ジアルジア、トリコモナス感染、そして猫コロナをもっていることが判明。治療の成果で下痢は治りましたが、それから重度の貧血になり、輸血が必要のため、1週間入院。生死をさまよいました。今では、貧血は少し改善されましたが、慢性腎臓病になり、通院しております。

私は、彼のストレスを取り除こうと、もっと広い空間で伸び伸びとさせてあげたい思いから、物件探しを始め、ようやく彼と新猫アンバーのための物件を見つけました。

六畳の洋室、三畳の和室、小さなテーブルが一つ置けそうな広さのキッチン。

今年、4月にお引っ越ししてから、それまで狭いアパートの部屋の隅でじっとしていたルークが活発に動き回るようになりました。

毎日、二匹で追いかけっこしています。
和室の押し入れは広く、その中で隠れたり、キャットウォークで、寛ぐルーク。

小さな体でも、やはり、狭い部屋はストレスになっていたのかと、その部屋で二匹は無理があったと、私はとても反省しました。

窓からの眺め、
猫がぐるりと回遊できる広いスペース、
高い場所からの眺め、
落ち着いて隠れられる場所。

これから、猫を家族に迎える方たちのために
これらをきちんと用意してあげることの大切さを伝えたいです。

事情があって、狭いとこでしか飼えないのなら、私のように多頭飼いはやめてください!!

一匹でも多くの猫たちが幸せに伸び伸びと暮らせますように!!

環境エンリッチメントはとても大切です。

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