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今後の株価の見通しは?投資の神様もポートフォリオを変えた!?

こんばんは。FPむーです。

これから株価はどうなるのか。コロナで経済が弱いのは分かるけれど、最近の株価の動きはいまいちよく分からないしなぁ…という方へ。

今日は、これから株価がどう動くのか、これからの投資をどういういう風に考えればいいのか、それについて書いていきたいと思います。

前回の記事の続きですが、この記事単独でも読めます。

そもそも株価ってどうやって決まるのか、考えたことありますか?

株価を分解してみると、こういう計算式が成り立ちます。

株価=1株あたり利益(EPS)×株価収益率(PER)

・1株あたりの利益(EPS)とはつまり、実体経済に近い、つまり景気の良しあしですね。1株あたりの利益=実体経済=景気

・株価収益率(PER)とはつまり、これからこの株がどれぐらいあがるのかという期待値です。PERが低いとその株は割安、高いと割高って言われています。日本の上場企業の場合、だいたい平均は15ぐらいですね。アメリカの企業の場合も、だいたい平均は16~17ぐらいです。Amazonなんかはめちゃくちゃ期待値が高いので、PERが115もあります(5/15現在)。

これを、改めて計算式に落とすと、こうなります。

株価=実態経済×期待値


ここで、実際のアメリカの株価をあてはてみましょう。

3月23日のアメリカの株価(S&P500)
株価=1株あたりの利益×期待値
2237=171.9×13.0
5月8日のアメリカの株価
株価=1株あたりの利益×期待値
2929=141.4×20.7

何が言いたいかというと。

3月から5月にかけて、1株あたりの利益は下がっているのです。171→141へ。つまり、景気は悪くなっている。
逆に、期待値は上がっているのです。13→20へ。期待値の平均は16~17ぐらいですよ。

なぜ期待値が上がっているかって?

FRB(中央銀行)による強力なサポートがあったからですよね。

でも実はね、そのサポートが減ってきているんです。

アメリカでお金をじゃぶじゃぶ流しているFRBは、どんなペースでお金を流しているのか。

3月24日~4月1日 750億ドル/日
4月2日~3日   600億ドル/日
4月6日~9日   500億ドル/日
4月13日~17日  300億ドル/日
4月20日~24日  150億ドル/日
4月27日~5月1日 100億ドル/日
5月4日~9日    80億ドル/日
5月11日~15日   70億ドル/日

じゃぶじゃぶ流しているお金の量が、減ってきています。中央銀行によるサポートが減ってきているということです。

PER、つまりマーケットの期待値が、もし、このFRBのサポートの変化に対応すれば。

株価=1株あたり利益(EPS)×株価収益率(PER)
株価=実態経済×期待値

これからはこの期待値が下がってくるでしょう。

そうなると、実態経済の部分、つまり1株あたりの利益が上がってこないと、株価の上昇は難しいことになります。

じゃぁ気になりますよね。1株あたりの利益はこれから上がるの?どうなるの?

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景気が回復するかどうか。ここは難しい問題です。欧米で経済活動が再開されたとはいえ、まだ第二波、第三波の可能性があります。株価の二番底がくるのかどうかも、プロでさえ見方がわかれています。

短期投資であれば、V字回復の見通しが弱い限り、今は売却という行動に出るでしょう。でも短期投資って投機ですよね。投資じゃない。

投資。長期投資であれば、どうなのか。

長期投資といえば、この人。ウォーレン・バフェットさん。自身が会長を務める「バークシャー・ハザウェイ」の株式時価総額は、なんと世界第9位!

そのバフェットさんが、米大手のデルタ航空を含む保有するすべての航空株を売却しました。ゴールドマン・サックス株の8割も3月末までに売却していました。

バフェットさん、銀行株がお好きなのに。2008年のリーマンショックの時は、窮地に追い込まれていたゴールドマン・サックスに、50億ドル相当の優先株を購入したほど。なのに、今回のコロナショックでは売却。

なぜか。

投資の神様と呼ばれているバフェットさんは、こう発言しています。
「コロナによって世界が変わった」と。

投資の神様が、ポートフォリオを積極的に変えている。航空株や銀行株を売却して。

…ワタシ、銀行員ナノデスガ、コレカラ大丈夫デショウカ…

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何が言いたいかというと。

これからのウィズコロナ、アフターコロナの世界で、どういう業界が、どういう会社が伸びるのか。そこを見極めた上での長期投資が必要という、歴史的な変換点にきていると、私は思います。


以上、「景気は悪いのに、なんで株価が下がらないの?これからの見通しは?」でした。前回と今回の分を、最後にまとめておきますね。

◆景気は悪いのに、なんで株価が下がらないのか。
1.アメリカの失業率が予想より良かったから。
2.各国の中央銀行がかなりサポートしているから。
◆これからの見通しは?
ウォーレン・バフェットさんでさえ、航空株や銀行株を売却し、積極的にポートフォリオを変えている。コロナによって世界は変わった。これからのウィズコロナ、アフターコロナの世界で、どういう業界が、どういう会社が伸びるのか、そこを見極めた上での長期投資が必要。


みなさんは、どのように考えますか?

今日も気が付いたら2200字を超えていました。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
参考になったよ!という方は、是非スキをお願いします!次の記事を書くモチベーションになります!!


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