わたしの多面性を、せかいの多様性に。
「バイトするなら、タウンワーク。」
「世界は、誰かの仕事でできている。」
このキャッチコピーを知っている人、はい、手を挙げて!
ほとんどの人は知っているのではないだろうか。
このキャッチコピーと作ったコピーライターである梅田さんと、
私は昨日、
なんと、
一緒に仕事をした。
とても嬉しかったので、noteに書き留めておこうと思う。
ある土曜日の朝。
私は、悶々としていた。
ある本を片手に、その本に沿ってワークをしていたのだが、ゴールにたどり着かないのだ。
その本の名は、
『きみの人生に作戦名を。』
ちょうど、キャリアを中心に自身の一貫性について考えていたところだった。10月から本部配属になり、現場目線だけでなく、もう少し幅広い目線を持つ訓練をしてきた。子どもが4歳になり、乳児の頃に比べると少し子育ても落ち着いてきた。そうなると、自身のキャリアについて考えたのだ。これから、どのように描いていこうか、と。
そして、この本を手に取った。
「きみの人生に作戦名を。」をという本のネーミングにとてもワクワクしたからだ。どんな本かって?簡単に紹介すると、こんな感じ。
本の冒頭には、こう書かれていた。
そういえば。
娘は、お気に入りのぬいぐるみに様々な名前をつけていた。
0歳の時から一緒にいる大好きなうさぎのぬいぐるみには、「メメちゃん」と名付けていた。私の親友からの出産祝いでいただいたものなんだけど、まさかこんなにお気に入りになるとは思わなかった。お気に入りになったから名前をつけたのか、名前をつけたからお気に入りになったのか。
2歳の時から一緒にいる犬のぬいぐるみには、「くーや」と名付けていた。
3歳の時から一緒にいるくまのプーさんは、なぜか「ミミちゃん」と名付けられた。上記「メメちゃん」と似た名前であるが、本人にとっては全然違う。「ミミちゃん持ってきて」と言われてメメちゃんを探していると、「違うよ、ミミちゃんだよ。メメちゃんはここにいるよ。」と言われることが多々あり。
他にも、セサミストリートの口を開けて笑っている人形は、「あっはっは」と名付けられた。あまりにも娘が「あっはっは」と呼び、親もそう呼び続けているので、彼の本名を忘れた。なんだっけ、あの口を開けて笑っている赤いキャラクター。何度も確認するんだけど、何度も忘れる。我が家にとって彼は「あっはっは」である。
とまぁ、そんな経験があったので。
この本に書いてある「名前をつけることの本質は、その対象に愛着を持ち、共に生きる約束をすることにある。」というのは、その通りだな、と共感した。そして、このようにも書いてあった。
なるほどー!!
確かに。
自分のことを自分で呼ぶことはない。
だけど、他の誰でもない自分の人生。
ネーミング、大事だなって。
この言葉で、なんだかストンと腹落ちした。
さらに、こんな言葉もあった。
これ、まさに。
仕事でよく出てくる「GAP分析」じゃん!ってなった。
GAP分析について簡単に説明すると、こんな感じである。
1.どういう未来に行きたいか、(理想的な状態)
2.自分は今どこの立ち位置にいるのか、(現在の状態)
3.1と2を比較して、そのGAP(差異)が課題。
4.その課題のために何が必要なのか分析する
営業やってた時は、セールス話法としてよく出てきた。
課長やってた時は、マネジメント手法としてよく出てきた。
そして本部にいる今は、組織の中期計画を立てる時などによく出てきている。
そのGAP分析が、今この本でも出てきた。
すごいな、GAP分析。どこにでもおるんやな。
今度また会ったら挨拶してみよう。
「あ、GAP分析さんですか、いつもお世話になっております~ご無沙汰しております~またお会いしましたね~」みたいな感じかしら。
さて、少し話が飛んだけど。
問題はGAP分析ではなく、私の人生に作戦名をつけたいよってことだ。
そう、この本の目的は「自分の軸を見出し、自分の人生における作戦名を生み出すこと」。
そして、この本の通りにワークをやった。
累計10時間以上かけた。
というか、自分の人生の棚卸し作業だったので、それぐらいかかった。
なのに。
それなのに。
最後までワークをやったのに。
作戦名、生み出せないんですけど!?
ゴール(目的)にたどりつけないよ!
これは、一大事ではないだろうか。
せっかく本を読んだのに、作戦名つけられない。
と、悶々としていた。
これが、冒頭の場面である。4つほど作戦名を作ってみたものの、いまいちしっくりこない。
どうしようかなぁと思いながら、3月9日を迎えた。
というのも、3月9日は、この「きみの人生に作戦名を。」の著者である梅田さんの、トーク&ワーク イベントだった。私は、実際にこの本のワークをした人として、ゲスト登壇してきた。
日本経済新聞出版や日経BOOKPLUSの方を通して、事前に梅田さんに私のワーク結果をお送りしていた。
A4用紙の画像を20枚以上を送った。日経の方もさぞかし困惑しただろうと思う。「こ、こんなに送られても…」と。
それほど迷走していたのだ。9マスも4パターン作り、それぞれに作戦名をつけた。軸ぶれぶれやん!どれやねん、あんたの軸!と、もう1人の私が頭の中でささやいていた。
こんな状態でイベント当時を迎えたので、ドキドキだった。
そのドキドキで迎えた当日、ものすごいサプライズがあった。
なんと。
著者梅田さんが、私のワークを見て、私の人生に作戦名をつけてくださったのだ!!
それが、これ。
わたしの多面性を、せかいの多様性に。
すごい。
めちゃめちゃすごい。
何より、すごく腹落ちした、この言葉が。
今まで自身で作ったどの作戦名よりも、この18文字が一番しっくりきた。
こんな素敵なキャッチコピーを作る梅田さん、何者…!?
と思った方もいるだろうか。
このフレーズ、知っている人、耳に残っている人、多いのでは?そう、この有名なキャッチコピーを作ったのが、著者である梅田悟司さんなのだ!
まさか。
まさか、自分の人生の作戦名を、プロにつけてもらえるとは!
こんな経験、一生に一度ではないだろうか!!
嬉しすぎた。
梅田さんは、こうもおっしゃっていた。
「この作戦名をつけるという作業は、最後の1割なんですよ。9割は、ワークを通してご自身がしっかり考えていらっしゃる。僕はその最後少しだけ、ちょっとお手伝いしただけです」と。
なんて謙虚なプロなんだ!と感動すると同時に、確かに、と思った。
私はこのワークを通して、「作戦名をつける」という目的を達成するために、そしてそれが上手くいかなくて、もんもんとしていた。
なぜしっくりとした作戦名をつけられなかったか。
軸が見つからなかったのだ。
見つからなかったというか、何本もあったから。
ワークをして、自分の人生を棚卸ししていて、色んなことが見えてきた。
金融教育もしたい。
育児の見える化もしたい。
時間の使い方のコツも共有したい。
銀行員としてキャリアアップして、多様性を広めたい。
ママとして顔。
銀行員としての顔。
友人と話すときの顔。
自分ひとりで向き合っている時の顔。
それぞれが別にあるのではない。
すべてが、色んな所で絡み合っている。
色んな面があって、それぞれすべてが私の人生だった。
だから、一本の軸に絞れなかったのだ。
梅田さんはおっしゃていた。
「見える一貫性という呪縛から、自分を解放する」と。
そうか。
私は、どうしても自分の人生の一本の軸を探そうとして必死だったけど。
そうじゃなくていいのだ。
色々な面を持ち合わせているから。
そのすべての面が、私にとって大切な人生の軸だから。
わたしの多面性を、せかいの多様性に。
梅田さんが作ってくれたこの作戦名。
この作戦名を胸に、この言葉を行動に移していきたいと思います。
そして梅田さん、日経の方々、素敵な出会いをありがとうございました。
※ この本が気になるなって方へ。
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後日談
当日、帰宅してからイベントのことを夫に話したら。
「八重洲ブックセンターかぁ~何回も行ったことあるわ。あそこ、8階ぐらいまで全部本屋さんやんな。」と言っててビックリ。私は今回初めて八重洲ブックセンターに行ったのですが、ビジネス書の聖地とも言える場所だそうです。残念ながら今月末2023年3月31日に閉店してしまいますが、もし良ければみなさん、閉店前に足を運んでみてください。良い本の出会いがあるかもしれません。
日経xwomanテラスにも書いています。
アンバサダーやってます。
このnote、4,000文字以上あるのですが、頑張って削りに削り、半分以下の2,000字におさえました。
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日経BOOK PLUSに掲載されました!
ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。