簡単!これを見ると経済が分かる!5月のアメリカ経済はどうだった?
最近、株価の値動きが激しいですけど、
経済はどうなっているの?って思っている方へ。
アメリカの経済がどうなっているのか。
アメリカの景気はいいのか悪いのか。
景気を知る指標には色んな指標がありますが、
これを見れば分かる!という指標があります!
という記事を、以前書きました。
『これを見るとアメリカ経済が分かる!マーケットがよく注目している指数は?重要度★★★(星3つ!最重要指数)』
そう、何を見ればいいのかと言うと…
雇用統計。
雇用統計ってなぁに?って方は、上の記事を読んでみてね。
雇用統計を見れば、アメリカ経済が分かります!
では、見てみましょうか、雇用統計を。
◆5月の雇用統計
先日、5月の雇用統計が発表されました。
雇用統計の中でも見るべき指標はこの2つ。
「失業率」
「非農業部門就業者数」
簡単に言うと、アメリカの
失業率と、就業者の数です。
なんで、この2つが注目されているかって?
FOMC(アメリカの日銀みたいなもん)の
金融政策の決定にも大きな影響を与えると
言われているのが、
「失業率」と「非農業部門就業者数」なんです。
1.失業率は?
じゃぁ、アメリカの5月の失業率はどうだったの?
と言うと…
13.3%でした!
市場予想が19.5%だったので、予想よりもいい数字だったのです!やった!
ちなみに、前回、雇用統計の記事を書いた時は去年の9月だったんですけれど、その時の失業率は、3.5%でした。
50年ぶりのいい数字でしたね。
2.就業者数は?
じゃぁ「非農業部門就業者数」はどうだったの?と言うと…
前月比+250.9万人!
市場予想が▲(マイナス)750万人だったので、これも予想よりかなりいい数字だったのです!やった!
(画像はYahooファイナンスより)
まぁ、前回4月が悪すぎたという面もあるのですが。
それでも、その4月よりもさらに悪くなると市場予想していたのに対して、この数字。
マーケットにはポジティブサプライズとなり、この日のアメリカ市場では、株が上がりました。
◆見るべきポイントは?
以前にも書きましたが、数字だけ見ていても、「へぇ~なるほどね。で?」となってしまうでしょう。
もちろん数字も大事なのですが、見るべきポイントは2つ!
・予想よりも良かったのか悪かったのか
・前月よりも良かったのか悪かったのか
では改めて、今回5月の雇用統計をまとめてみましょう。
<まとめ>
・5月失業率13.3%(予想19%)
4月失業率は14.7%
⇒4月よりも改善したし、予想よりも良かった。
・5月非農業部門雇用所者数:前月比+250.9万人(予想▲750万人)
4月は、▲2070万人
⇒4月よりも改善したし、予想よりはるかに良かった。
アメリカの雇用情勢は予想よりも良かったね!ということが確認されました。
でも、コロナ前に戻ったかというと、全然そんなことはなくて。
4月よりは良くなったけれど、まだまだ。
失業率のグラフはこんな感じ。
(ここからの画像はYahooファイナンスより)
ここ数年の失業率はこんな感じ。
就業者数のグラフもこんな感じ。
ここ数年の推移はこんな感じ。
基本的に、
この2つの数字が良ければ、
アメリカの株は上がる傾向にあります。
良いというのは、予想より良い&前月より良いという意味です。
今回も、雇用統計が発表された6月5日、
NYダウは前日よりも829.16ドル(3.2%)上がり、
27,110ドルで終えました。
Bloombergでもこういう記事が出ていました。
13.3%という失業率は過去の標準から見ればなお驚異的な高水準だが、景気刺激策を背景に世界経済への楽観的な見方が強まっている。
シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチのチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏は雇用統計について、「かなり意外な内容で、良い数字だ」と指摘。「この全ては大幅な修正や再計測の対象となるが、このトレンド指標は州の経済活動再開に伴い、人々が職場に復帰していることを示唆しており、それは経済にとって良い兆候だ」と述べた。
ちなみに、雇用統計が発表されるのは、
毎月第一金曜日です。
時間は日本時間で夏は21時半、冬は22時半。
毎月第一金曜日、
雇用統計の、この2つの項目に注目してみて下さいね♪
参考までに去年10月の雇用統計の記事。
今って景気どうなん?って聞かれたら、これを見ればいい指標。
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