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「日本の景気はこれからどうなるの?」★2021年4月発表★全国企業9478社にアンケート!

こんばんは、FPむーです。

約1ヶ月前、やっと資格試験の勉強が終わりました。
試験が終わっても、プライベートでとても大きな決断をしないといけないことがあったり、家から1時間以上かけてお気に入りの美容院で娘のファーストカットをしたりと(2つの出来事の差の大きさよw)、かなりバタバタしておりますが、ようやくnoteを書く時間が取れてきたなと感じています。

ここ4ヶ月ほどは試験勉強のため更新頻度が落ちていたのですが、これからは、週2ぐらいのペースでぼちぼち頑張っていきたいと思っています。春ですしね、何か習慣にしたいことを始めるには、ちょうどいい時期!
何より、書きたいことがたまっているのー!経済のことも、育児のことも。



ということで、前回の続きです。

Q.なんで、NYダウが最高値を更新したの?

A. ISM非製造業景況感指数の数字が予想より良かったから。

なんてたって63.7!!
1997年の統計開始以来、最高の数字!!
(詳細は、前回のnoteを見てね。)

じゃぁ、日本の景気はどうなの?
日本はこれからどうなるの?
と思ったそこのあなたへ。

今日は、日本の景気について見てましょう。

では、ここでクイズです!!

Q.日本の大企業(製造業)100社の、景気の正解はどれ?
(2021年3月時点)
ア.良い:5社 さほど良くない:65社 悪い:30社
イ.良い:12社 さほど良くない:66社 悪い:22社
ウ.良い:19社 さほど良くない:67社 悪い:14社

では、ここから解説です。
わりとすぐ答えが出てくるので、まだ答えを出していない人は、一度答えを決めてから次へ進んでね。

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正解は、
ウ.良い:19社 さほど良くない:67社 悪い:14社
でしたー!!

どうでしたか?意外と良いなって思った人、多いんじゃないかな?

では、解説です!
小学生でも分かるように解説していくので、是非読んでみてね!



日本の景気について知りたい時は、何を見ればいいか覚えてる?
覚えてないよねー、私も銀行員の仕事をしてなかったら、覚えていない自信がある。

日本の景気について知りたい時はこれ!

そう!「日銀短観」!

日銀が出しているレポートで、全国企業にアンケートし、経済がどうなるかを調査しているのです。海外投資家が特に注目していると言わており、海外でも「Tankan」で通じるほど。すごくない?「Sukiyaki」「Karaoke」と並んで「Tankan」だよ!!

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そんな日銀短観が、先日4月1日に発表されました。
これね、重要な一次情報だから。誰かのコメントとか、どっかの記事とかの二次情報じゃなくて、日銀さんが出している統計だから。日銀のHPのリンクを貼っておきますね。こちらです。


そんなに難しい話じゃないから。ここからも読んでみて。そしたら経済が見えてくるから。分かるようになるから。一次情報から読み取れるようになるから。日銀さん、思ってるよりずっと分かりやすくまとめてくれてるから。

ホントに?って思ったそこのあなた。まぁまぁ、一度読んでみて。足を崩して。お茶でも飲みながら。


◆景気がいいのか悪いのか、一目瞭然!~業況判断~

日銀短観の見方には、いくつかポイントがあるのですが、一番重要な項目は、「業況判断」です!

この数値を見れば、景気がいいのか悪いのか、一目瞭然!!なんてったって、全国企業9478社にアンケートとっていますからね!(回答率は99.0%)

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(画像は日銀HPより)

どうやって見ていくかって?実際の数字を見ながら、説明していきましょう。日本銀行からとってきた数字です。まずは大企業!

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(画像は日銀HPより)


<大企業(製造業)988社のアンケート>
最近の景気はどうか?とう質問に対して
 19%  良い(前回12%)
 67% さほど良くない(前回66%)
 14% 悪い(前回22%)

と答えました。
DIは5(前回は-10
※DIとは?
業況判断DIは、
「景気が良い」と答えた企業の割合から、
「景気が悪い」と答えた割合を引いたもの。
この例でいくと、(景気良い19%)-(景気悪い14%)=10
ということ。

出典は日銀のHPより。こちらです。

景気がちょっと良くなってきていますね。

+:景気が良い
-:景気が悪い

一番悪かった時は、-34でした。
いつかって?2020年7月1日に発表されたやつ、つまり2020年6月のやつね。
リーマンショック後と同じ水準まで落ち込みました。この時です。

今回は、予想よりプラス。
主要16業種のうち、13業種で改善。
なんで良くなったかって?
世界経済が良くなってきたからです!特にアメリカ!株価なんて最高値更新しちゃってイケイケだよね。

ちなみに、中国もイケイケなのね。GDP18.3%増加とか。ちょっと良すぎて意味が分からんない。(分かんないことはない。)


あと、最近円安だよねー!
ついこの間まで105円ぐらいだったような気分なんだけど、気がついたら108円ですからね!わぉ!

で、円安になったら良くなる業種があるよね。
1円円安になっただけで、400億円も営業利益が上がっちゃうあの会社!

円安と言えば・・・そう、トヨタ!
おっと、個別名を出しちゃった。そう、円安になって良くなる業種は・・・自動車!!
自動車業界は、なんと23ポイントも上がり、+10へ。
コロナ前の2019年9月以来の+です。

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(画像は日銀HPより)

ま、この日銀短観が出た時の想定レートは106円なのですが、それでも先行き良くなってきいるよね、トヨタ。


では、ここまで製造業を見てきましたが、大企業の非製造業も見てみましょう。

<大企業(非製造業)895社のアンケート>
最近の景気はどうか?とう質問に対して
 19%  良い(前回16%)
 61% さほど良くない(前回63%)
 20% 悪い(前回21%)
と答えました。
DIはー1(前回は-5)
※DIとは?
業況判断DIは、
「景気が良い」と答えた企業の割合から、
「景気が悪い」と答えた割合を引いたもの。
この例でいくと、(景気良い19%)-(景気悪い20%)=ー1
ということ。

大企業でも、非製造業は厳しい環境が続いていますね!

ここ3ヶ月で、
製造業がー10→+5へ大幅に良くなったのに、
非製造業は-5→-1と、ぼちぼちな感じです。

特に、宿泊・飲食サービスは厳しい環境が続いています。
15ポイントも下がり、なんとー81へ。
3ヶ月前は、まだ-66やってんで。
それでもすごく低い数字だけど。
にしても、-81!!

100社中
景気良い会社数-景気悪い会社数=-81ってことですからね!

9ヶ月前に、ー91という数字を見た時は驚いたけど、まさかここまで続くと思っていなかった。コロナが発生して1年以上経つのに、まだまだ回復の兆しが見えないのがこの業種。辛いなぁ。確かに、宿泊・飲食は全然していないもんなぁ。

逆に、前述した通り自動車業界はかなり改善していますし、建設・通信・情報サービスあたりの業界はめっちゃ良いです。完全に二極化が進んでいます。

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(画像は日銀HPより)


以上、景気について全国企業9478社のアンケート結果でした!これを見れば、「これから日本の景気はどうなると各企業は考えているのか」がすぐに分かります!

日銀短観は3ヶ月に1回発表されるので、みなさんも是非見てみてください♪一次情報であるこういう数字を見ていくことによって、経済が見えてきます。分かるようになってきます。もしくは営業の方、取引先に「今後の景気どうなると思います?」と話をふるきっかけに使ってみてください。もう一度、日銀のHPのリンクを貼っておきますね。こちらです。


今日はとりあえず「日本の景気と言えば、日銀短観!!Tankan!(Sukiyakiのようなノリで)」を覚えて帰ってください。


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