引越し前夜
3年ちょっと住んだマンションを引越した。
その前々日、前日の記録🌙
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2人での引越しは2回目。
前回は余裕がなかったので、今回は最後に引越し業者に運んでもらうまで、自分たちでも大型車を借りて少しずつ荷物を運ぶことにした。
引越し先へ車で荷物を運ぶ道中、とある大きな施設の隣に、これまた大きくて特徴的なマンションが目に入ってきた。
「こんなマンションはどう?」
と尋ねる夫に対して巨大なマンションが怖くて苦手な私は「やだよ〜」とテキトーに答える。
答えながら、急にピンと来た。
大学の先輩が、その巨大施設の近くに家を買ったとツイートしてたな?
もしかして、このマンションかもな?と謎の直感が働いた。
謎の直感が気になってその夜、先輩の過去のツイートを遡ると、リノベ会社の取材記事や、部屋の窓から見た外観の写真が出てくる。
Googleマップでさっきのマンションの名前を調べてググったら、やっぱりビンゴ…!
別に知ったところでどうこうすることはもちろん無いのだが、ネット上のさりげない写真から家って特定できるんだな…という事実と自分のネトスト能力にちょっと怖くなる。いや、ほんとは探偵みたい!と思ってちょっと興奮した。
「ねえ昼のマンション、大学の先輩が買った家だった!」と夫に伝えると、ネトストしたことに若干引き気味。
その後、先輩の説明をしながらリノベ記事を夫に見せると、「先輩って女の人だったの!?女の人のネトストしたの!!?こわいね!?」という反応。その後「いや、家を買ったって言うから男だと思っちゃった俺のアンコンシャスバイアスなのか?」とかぶつぶつ言っていた。
妻が男の先輩のネトストしてる方が嫌じゃないか?
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引越し前日。荷造りは微妙に終わってないけど、このエリアで過ごす夜も今日で終わり。
絶対に、近所にあるこの世で一番好きな居酒屋に行く、と決めていた!
雰囲気も料理の味も、(多分母娘でやってる)店員さんの優しい雰囲気も大好き。
ここには、世界で一番おいしい納豆オムレツがあるのだ!!!
顔を覚えてもらっている程の常連でもないのだが、お母さんの方の店員さんが「またね〜!」と笑顔で手を振ってくれた。
絶対「またね!」だよ〜〜。
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22時前に帰宅。
このマンションは3年前、建物の美しさに惹かれて入居を決めた。
築30年と年季が入っているが、それが味になっている感じ。
何より、マンションの中心にパティオ(中庭)があり、うちの部屋のベランダはここに面していて景色が最強なのだ。
最後なので、狭いベランダにラグを敷き、アウトドアチェアを出して、夫とUCHU BREWINGのビール「アンドロメダ」で乾杯する。
「この部屋、狭い狭いって文句ばっかり言ってたけど、もっとこういうことすれば良かったな〜」
としんみりモードで夫が言う。
この建物の美しさは3年前と変わらず「いいなぁ」と思う。毎日見ても最初の感動は全然褪せなかった。
声のボリュームに気を付けながらも他愛もないことを話していたのだが、急に夫が気まずい顔になる。
私の位置からは死角だったのだが、上の階の人が外に出てきて、ギロリと睨まれたらしい。
そんなに大きな声ではないと思っていたけど、響いていたのだろう。申し訳ないと思いつつ、大宴会してる訳でもないのに目くじら立てるなよとも少し思う。
「あ〜これが東京で暮らすってことだ、東京は狭い。やっぱり引っ越すしかなかったんだ」
と夫はエモさが若干吹き飛んだみたいだった。
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いい加減荷造りをしようと、23時過ぎから動き出す。
1時頃、一旦疲れてベッドに寝転がりnoteを読んでいたら夫が話しかけてくる。
「糖分補給しない?」
「糖分補給?なに?」
「アイスってこと」
アイスってこと、愛すってこと?
文章が脳内でポップに変換されて楽しくなったので、深夜1時のローソンに付き合う。
結局私はお腹いっぱいだったので何も買わず、夫ははるさめヌードルとおにぎりを買っていた。アイス買わないんか〜い。
明日は引越し!
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