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1000人がリアルタイム視聴 コミュニティ作りのプロ、鈴木実歩さんが語る「人が集まる場を作るには?」



フォロワー22K、日本最大の朝活サロン「めざチア」主催、女性のエンパワーメントに尽力されている鈴木実歩さん。さまざまなSNS、リアルコミュニティ、どんな場所でも多くの人を集め、成功させている鈴木さんの「人が集まる場所の作り方」とは。同じく女性のための起業を支援するProjectF主宰大東めぐみさんがその秘訣をたずねました。


クラブハウスでtwitter連動型の新しい形のセミナー

今回のインタビューは、話題の音声SNSクラブハウスを通して行われました。クラブハウスとは「会話できるラジオ」とも言われる新しい音声型メディアです。リスナーは挙手のボタンを押して、発言することもできますが、今回そのスタイルは選ばれず、鈴木実歩さんと大東めぐみさんの二人のスピーカーで話すスタイルで行われました。
たくさんの人が参加するセミナー形式の場合、一人のスピーカーが長々と話すことで、みんなの時間を奪ってしまうことがあるから、とのこと。実際このルームにも1000人を超えるリスナーが集まっていました。

鈴木)「時間をいただいてるっていう意識が大切なので」

今回は質問はすべてTwitterで受け付け。#集まるクラハ のハッシュタグを使って、感想やコメントもリアルタイムでどんどんアウトプットすることを促されました。
クラブハウスは、ルームと呼ばれる会話用の部屋を閉じると、テレビのチャンネルを消したように即座に終了し、後に何も記録が残らないという特徴があります。
リアルタイムでしか聞けないことで、参加者の意識や集中力が高くなる一方、話しを聞きながら感じたことや学んだことを残すことができません。そこで他のSNSと連動させ、アウトプットの場をつくることが大切なのです。


相手にとってもらいたい行動がある時、相手のメリットをきちんと説明すること。

まずこのハッシュタグを使ったアウトプット一つにしても実歩さんは「なぜこれをするのか?」を徹底的に説明していきます。アンケートひとつにしても、それをすることで「あなたにこんなメリットがある」という理由づけを、常々意識しているそうです。

冒頭から「人があつまる場所をつくる」ことに大事な要素が「実体験」として視聴者に伝わっていきます。このような場作りの効果もあり、今回のセミナーはクラブハウスの使い方に大きな影響を与えるくらいの高い熱量で行われました。

「人が集まる場をつくる」の答えは「ビジョンを語ること」


そんな鈴木さんは、広告をまったく使用せずに、講座やサービスなどプロデュースしたものをどんどん売っています。

鈴木)「男性にも驚かれますね。女性は広告なしで集まるんだ!って。」

大東)「広告を打たずに商品を売るってすごいことですよ。ここが一番聞きたいポイントです」


集客は永遠のテーマ。何かのノウハウやテクニックがあると思う人がほとんどだと思いますが、鈴木さんのこたえは意外でした。

鈴木)「私は実績がないころからビジョンを語っていたんです」

会社員を辞め、SNSから起業して、コーチングによって「人生を変えていこう」というセッションをFacebookで提供しビジネスを始めた鈴木さん。


鈴木)「こういうふうに人生を変える女性を増やしたいとか、こんな働き方の女性を増やしたいとか。自分はこの先の未来をどこに向かっていきたいのか、どうしたいのか、ちゃんと自分のスローガンを持っていたんです。夢を口にすることによって、その言葉や熱量に、自分もその世界を一緒に見たいと思う人が集まるんです。」

大東)「ビジョンを言語化することによって、共感する人が集まるということですね。」

鈴木さんにとって、どんなメディアでも根本的にやることは変わらないそうです。
一言で自分のビジョンを語ること。

鈴木)「『日本の女性の経済力を底上げしています』って私は言っています。」

ふんわりとした曖昧な言葉ではなく、具体的に目指すビジョンを一言で語る。SNS起業女性と触れ合う機会のない男性の前で自己紹介をするときにも、肩書きよりまず先に自分のビジョンを伝えていると言います。

鈴木)「これを言うと、あっとみんな顔を上げてくれるんです。」

相手がスッと理解できて、なおかつ印象に残るキャッチーな言葉を使う。

大東)「相手目線を徹底的に考えた言葉ですよね。その相手目線はどこから来るんですか?」


鈴木)「客観的に見ることですかね。自分をななめ上から見ていると言う意識が必要です」

自己紹介で緊張してしまう人も少なくないと思いますが、それは視界が狭くなっているからだそう。全体を俯瞰しているようにしゃべると、言葉の選び方も変わるし、冷静になれて話し方も変わるとのこと。


感情の同期がコミュニティをつくっていくときの肝

実は鈴木さんと大東めぐみさんとは、2016年の鈴木さんの起業塾の講師と生徒の関係です。大東さんは、駐在する香港から鈴木さんの塾へ通っていました。

そしてこの頃から鈴木さんは「この起業塾は次世代のリーダーを作る塾なんです」と語っていました。何度もビジョンを語ることで、塾生の意識も高まり、その後本当にリーダーになる人が出てきました。


ここで、鈴木さんが塾生だったインタビュアーの大東めぐみさんについて起業のきっかけのストーリーについて逆に聞いていきます。


大東めぐみさんは大学院で博士号を取得し、大手外資系企業P &Gへ就職するも、夫の転勤で香港にいくことになり、キャリアを中断。当時出産したばかりで、小さな子どもを抱えながら、香港で一人、子育てをすることになりました。見知らぬ土地、知り合いもいない中での初めての育児に鬱々とする日々で「人と繋がりたい」という思いで起業したそう。

大東)「男の人は自分のキャリアを一ミリも諦めることもなく、子供が生まれても何も変わらないのに、なんで私だけこんなにつらくて、孤独なんだろうって。 その怒りのエネルギーをもとに起業したんです。」

まずは自宅でインターネットを使ったアフィリエイトから始めました。起業わずか一年で稼げるようになりましたが、それが目的ではありませんでした。

大東)「私と同じような想いをしている女性はたくさんいるはず。どうしたら女性が出産や子育てなどライフステージの変化に負けないで、自分のチカラで仕事をしていけるのかって考えていました。そんなときFacebookで実歩さんを発見したんです。傷だらけになりながらも頑張る実歩さんから、学びたいと思ったんです。あ、この話すると泣けてきた。今でも泣いちゃうんです」

twitter上でも「共感します」「一緒になって涙します」というコメントが溢れました。

鈴木さんはこの大東さんの涙に、人が集まるヒントがあるといいます。

鈴木)「熱量はうつるんです。この孤独感だったり、初めての出産育児で、ただでさえ大変なのに、なんで夫婦二人の子供なのに、私ばっかりこんな目にって、めぐみさんの言葉に感情がたくさん入っていたんです。 それが今聞いてくれている人みんなに同期していますね」

「感情の同期」 これがコミュニティをつくる上でかかせない。熱量の入っていないキャッチコピーでは、感情が動かないと鈴木さんは言います。

鈴木)「こういうことは女性が得意なんですよ。男性社会では感情を出してはいけない。
その分彼らは熱量を伝えにくいんです」

「感情は同期する」「熱量はうつる」
鈴木さんが強調した言葉です。

つらい経験によって気持ちが闇に包まれる中、一筋の光が見える。その感情が動いた瞬間と、光が見えた時のことを伝える。それだけで、オンライン上でも十分相手に伝えられるといいます。

大東さんはつらかった当時を振り返ります。

大東)「みんなは駐在妻だって、うらやましがるんですけど。きっと幸せだよねって思うわけです。でも、この孤独がなんでわかってもらえないんだろうって、、。だめですね、この話すると、うるうるしちゃう」

鈴木)「コミュニティのリーダーになる人はその感情を出すことが大切なんです。
それは出すべきなんです。その葛藤を出す、という人がリーダーになり、人が集まってくるってことです。」

女性は自分の感情を出すことが大事だと鈴木さんは言います。その感情や熱量を出さないと人が集まらない。コミュニティにならないというわけです。

自分が絶望感を持ったこと、強く感じたことなど、自分からオープンに感情を出すことによって、
感情が同期して伝わるそうです。

鈴木)「そうすると有料講座でも、中身は大事だけど、そうじゃなくって、一段上の、こういう女性を増やしたいんだ。こういうコミュニティを作りたいんだ。
そういうところをしっかり伝えることが大事なんです。それがコミュニティのカギなんです。」

それには熱量をこめて話すこと。


メッセージを伝えるのは「主張+理由」


ではどうすれば感情を込めてメッセージを伝えられるのか?

鈴木さんがすすめるのは、まず自分の「主張+理由」を短いテンプレートにすることです。
これをいつでも言えるようにしていると、強いメッセージが出せるそうです。

「日本の女性はもっと稼げるべきだ!」(=主張)
「なぜならジェンダーギャップ指数が日本はこんなに低いからだ」(=理由)
これが鈴木さんのメッセージです。

あなたの主張はなんでしょうか? その理由にはどんな感情があるでしょうか?


ここで大東さんが聞きます。

大東)「では、感情が出せない人はどうするべきですか。言語化できない、恥ずかしい、誰かを傷つけるんじゃないか、理由はさまざまだと思うのですが」

鈴木)「まずは少人数の安心できる人の前でやること、そうした場で受け入れてもらうことで、少しずつ訓練ができていきます。仲間になるとその人の背景も見えて、愛着も湧く。情報があるものを人は好きになる。情報がないものを恐れるんです。」

スーパーで、生産者の名前と顔写真の載ったトマトを選びたくなることが、いい例だと鈴木さんは言います。
情報は出せば出すほど、好きになってもらえる。
自分のことをオープンにするのは人を遠ざけるのではなく、人を寄せ集めてくれるそうです。

鈴木)「これを言うと誰かを傷つけるんじゃないか、これは大事なポイントです。
自分の主張をすると、同時に傷つく人はでます。反感を抱く人もいます。
主張ってそういうもんなんです。」

嫌われるのを気にして主張しないことの方が良くないと言います。

鈴木)「主張のないところに人は集まらないので。これを言うと、嫌な気持ちになるかなって、そこにフォーカスせずに、これで強烈に救われる人がいるんだってことにフォーカスしましょう」


コミュニティは「生きていく上で不可欠」ならば自分で理想とするコミュニティを選ぼう!


大東)「鈴木さんにとってコミュニティとは何ですか」

「生きていくために必ず必要なもの」と鈴木さんは答えました。どんな人も、なんらかのコミュニティに属しています。生きていくうちに必須のもので、鈴木さんはこれを食事に例えました。
 
鈴木)「食事は自分のエネルギーを変えるんだって思ったら、
食べたものが、自分を変えて、自分のクライアントさんを変えて、クライアントさんの家族を変えて、日本を変えるんだ、って思ったら、意識は自分でかえられるんです。」

食事も必須なら、どんなものを食べるか意識して選べぶようになる
ではコミュニティも、自分が理想とするものにしたくなりですか?と鈴木さんは言います。

鈴木)「どうせコミュニティも必須なんだったら、自分が理想とするコミュニティに仲間がいたら最高じゃないかと思います。本当にそれで、女性が変わって、日本が変わって、ジェンダーギャップ指数が変わればすごいことじゃないですか。」

鈴木さんにとっての理想のコミュニティは「女性が働き方を変えて、人生をかえる」ことです。
それは起業当初から一貫しています。

鈴木)「一貫性が一番信頼につながります。『女性が経済的に自由になる』これが私のメッセージです」

この一貫性があるので、だれとコラボレーションしても成功するそうです。
女性の自立というビジョンに照らして、コラボしたい相手をみるとのことで、コラボ相手を断ることも少なくありません。

鈴木)「自分のコミュニティのメンバーにとって、この人は底上げしてくれる人か。というところを見ています。最初から着地点を定めているので。誰とコラボしても自分のお客さんしか見ていません」

大東)「では自分のコミュニティは何を求めているか。どうやって知っていますか」

鈴木さんは、リアルタイムの意識交流がいいと言います。ライブ配信やクラブハウスは、即座に相手からのリアクションがあるので最適のツールなのだそうです。

鈴木)「コメントやスタンプ、目の前で反応が見えるんです。あんなにもリアルに出る言葉、その人の素が入るんですよね。人生は、リアクション。Re +Act で作られているので、みんながどんなふうに反応するのか、こういうところで反応するのかとか。アンケートよりも圧倒的にリアルです」

大東)「リアクションでとった言葉で彼らの世界観が見えるって、どういうことですか」

過去に鈴木さんは質問者に対して、公開の場で厳しい回答をしたことがありました。それによって、去った人もいたし、逆に良かったと言う人もいました。

その質問の中身は
「みほさん。私が落ちこぼれても最後まで面倒みてくれますか」というもの。

この質問に対して、リーダーがどう振るまうかでコミュニティが変わってくると言います。


鈴木)「私は依存する人を集めたいんじゃないんです。私は世の中を変えていきたいんです。
リーダーを集めたいんです。そういう場所には、こう言う人は適さないんですよ」

この質問者に鈴木さんはこう答えた。
「あなたは弱者でいることで得をすると言う世界観で生きているんです」

この女性は、弱者でいることをアピールし、注目を集め、公開の場で、
「私のことを必ず助けてくれる」という承認を取りたかったようです。

鈴木)「そんな考えは私と合いません。コミュニティでそれをよしとするかどうか、リーダーは指針を見せなきゃいけないんです。そこできちんと見せないと、一番やる気があって、一番自立していて、一番行動していて、一番リーダーになりそうな人が去っちゃうんです」

自分のつくる場にそぐわない人には毅然と対処する。これが良いコミュニティづくりに欠かせないと言います。

鈴木)「集めるというか集まるって言うのが大事で。リーダーの主張に感情が同期して磁石みたいに集まるんです。だから、リーダーは一貫性を持つことです」

小さな行動から一貫させていくことが、コミュニティを作るうえで大切だということ。
鈴木さんのひとりの質問者から深く読み解く力には驚きます。

鈴木)「その質問をした彼女によって、より私の打ち出したい世界観がはっきりしたんですね。
潜在的に同じように思っていた人はいたと思うので、それによって来なくていい人が来ないで済むことになったんです。そういう人が来ると、コミュニティの純度が下がってしまうし、
来た人もそんなはずじゃなかったと、そこはお互いにとって幸せじゃないんです」


大東)「言葉への感度はどう鍛えたら良いですか」

鈴木)「丁寧にみるってことですかね。雑に言葉を使わないってことです。私が思うコミュニティとは。私が思うクラブハウスとは、とか。一個一個、私はこう思う。という定義を明確にすることです」

90分におよぶクラブハウスのセミナーは、多くのリスナーに聴講されながら盛況のうちにおわりました。

クラブハウス終了後もTwitterでぜひ自分のスローガンを投稿してほしいと鈴木さんは人々に行動をうながしました。アウトプットすることは、何よりも本人のためになるからです。

鈴木さんは、本気で日本女性の経済力を上げたいと思っているように映ります。
彼女の嘘、偽りのない言葉、一貫性のある主張、一貫性のある態度こそ多くの人をひきつけてやまないポイントなのでしょう。

語られるビジョンその未来を一緒に見たくて人は彼女のもとに集まるのではないでしょうか。


そして最後に、、、


なんと実歩さんが作ったコミュニティで3日間のスペシャルなセミナーが開催されるよ!

めざちあ3日間

実歩さんがこのセミナーで語ってくれた「ひとが集まる場所の作り方」それをまさに体現しているのが朝活サロン「めざチア」
ほんっとにエネルギーの高い女性が集まる、今日本で一番ホットな女性のオンラインサロンとしっても過言ではない場所。
1周年を記念して3日間のスペシャルライブが開催されるそう!

実歩さんのエネルギーを感じたいひとはぜひこちらのセミナーをチェックしてみてくださいね^^ 

詳細はこちら!
https://note.com/miraishift/n/ne5aafc741956


ライティング:大久保淳子 (ProjectF)
バナー:神谷明音 (ProjectF)

より良い発信ができるように、体験や知識に投資させていただきます\(^o^)/