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警察喰い

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実在の様々な事件を基に小説を作成しました。 読後に独特の浮遊感が漂うような警察小説を作ってみたかったので、刑事時代に調書を作成したような感じで淡々と描き上げました。 フィクション…
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①サボテンをかじる女

ウチダクミは人ごみの間を縫うようにゆっくりと最短距離で近寄ってきた。 ああ、こいつは俺を…

②赤いマニキュアとワイン

あのさ、どこに住んでるの? テーブルから女の組んだ足が生々しくはみ出すのを見て、目を逸ら…

③ウチダクミとの出会い

時計を見ると午後8時過ぎだった。 次はバーでも行って、良い雰囲気にして口説いてみるか。 …

④デートの誘い

ウチダクミとの出会いはコンビニから始まった。 そして電車待ちの間に一瞬でウチダクミを好き…

⑤警察喰いとの出会い

『警察喰いに気を付けろよ。』 あの日、交番で報告書を書きながら上司は笑って言った。 なあ…

⑥取調室にて

今日はウチダさんと初めて会話をした日についてお話しします。 ウチダさんの本名は知らず、ウ…

⑦留置場の中で

『お前よ、警察官ってのは本当なのか?』 クックッと笑いながら、ラジオと呼ばれる中年の男が聞いた。 私語は厳禁と刑事さんに言われているので答えられません。 呟くように答えると、ラジオはまたクックッと笑った。 『なんだそりゃ。お前のことは噂が回ってきたからみんな知ってるぞ。女のために警察を裏切ったポリなんだろ?隠すなよ、なあ?』 タバコと酒で焼けた大きな声は留置場の檻の中に響き渡り、俺は顔がジンジンと赤くなるのを感じた。 『そりゃ恥ずかしいわな。まあ、取調べが終わるま

⑧幸せの終わらせ方

『ねえ、いまのお仕事は楽しいの?』 ウチダクミはピザを忙しそうに切りながら聞いた。 しが…