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建国記念の日

◆概要

日本の国民の祝日の1つ。
意味合いとしては「建国を偲び、国を愛する心を養う」為の日。
「建国記念日」がある国はそこそこあるが、なにをもって「建国記念日」としているかは、国によって異なる。こと、日本に置いては、「建国神話」に基づいて2月11日になっている。

なおこの日付に関しては、結構ちゃんと色々議論があったものの、「建国記念"の"日」とすることで、「建国を記念する日であって、建国された日であるかどうかとは違う」的なニュアンスで最終決定したとかしてないとか。

以上、インターネットより。

◆駄文

家庭内のパワーバランスは家庭による。
至極当然で当たり前の話なのだが、"家庭"という小さな世界にいると、それがあたかも世の中の当然であり、周りの"家庭"も、全く同じような環境にあると信じてやまないというか、それが普通だと思ってしまうのも無理は無いだろう。

我が家は母と姉の圧倒的二強で、俺なんて何か言われれば従うしかないのだが、友人宅では話を聞く限り、そういう意味では妹さんが最強らしい。
だからといって、家の女王や王女みたいに君臨してる訳ではない。かなり年の離れた妹さんらしく、父も母もその友人さえも骨抜きで、充分すぎるくらいに甘やかしているらしい。妹さんから何か要望があれば基本叶えよう、叶えてやろう、叶えるのが当然だろう、といった感じの思考らしい。性別こそ違えど同じ「末っ子」であるのだから、我が家での俺と属性はほぼ変わらないのだが、家族内での待遇には天と地ほどの差がある。……いや、妹と弟じゃ、やはり同列に語る訳にはいかないのだろうか。

そんな母姉の二強時代は、そんな思考をしたおよそ数週間後に終焉を迎える。我が家に新たな勢力が現われたのだ。
その勢力は、たった1日で我が家のパワーバランスを崩壊させた。母姉はいつの間にかソレの従者となり、普段は勢力図に参加しない父でさてもソレの機嫌をとろうと、おやつやおもちゃを買ってくるようになった。
なんと、恐ろしい存在であろうか。
確かに気を抜けば、一瞬で骨抜きにされてしまうような、愛くるしい存在であろう。しかし、俺までソレの支配下に置かれてしまえば、我が家は遂に完全にソレに陥落したことになってしまう。それは、それだけは避けなければならない。万が一の際には、俺が此処を立て直せるだけの力をもっておくんだ。それが、唯一の下克上のチャンスなのだから。
俺は、お前にこの家の天下を握らせやしな……

ミャー

か細い声で鳴いたソレが、俺のあぐらをかいた足に登り、ちょうど足の隙間に収まった。

猫王国が正式に誕生した日になった。

P.S.

かわいいは正義。

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