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振替休日

◆概要

休日が他の休日(主に日曜日)と重なってしまった時に、その次の平日を休日にすることで、休日が減らないようにする制度のこと。
日本では法律内でこの制度に関して明言されているが、「振替休日」及び「振替」と書かれている訳では無いので、通称ということになる。
また、ここで対象となる休日は「国民の祝日」なので、都道府県等で定められている祝日は対象外になる。

以上、インターネットより。

◆駄文

人生において一番始めに得るプライベート空間。いわゆるところの個室とは、何処だろうか。「自室」と答えた人は一人っ子か、年の離れた兄弟がいるんじゃないか。年の近い兄弟がいるとそうは行かない。下手をしたら家を出るまで同じ部屋なんてこともあるだろう。自分は「トイレ」説を推している。お風呂は親や兄弟と入ることが多く、一人で入るまでに時間がかかる気がするが、トイレに関しては早い段階で独り立ちを促される。鍵まで閉めてしまえば、完全な密室空間に一人という完璧なプライベートな空間が出来上がる。だからこそ、家に自室を持つことの少ない父親という存在がトイレを独占し、そこを根城にすることが多いのだろう。単純に用を済ませたい他の家族についてはいい迷惑なんだろうが、そう考えると寂しい気もしてこないか?…してこない。そう。
いや、別に父親の寂しさを語るつもりではなくて。今日の幼子がどうかは知らないが、あくまで自身の話をするなら、始めこそ一人は心細かったし、何者かにそのまま引き込まれそうな恐怖を覚えていたトイレ。しかし、今となれば自室よりも絶対的なプライベートな空間ではないかと思う。風呂もだって大切な一人の空間。声が反響して歌いたくなるが、リビングにいる家族存在がそれを憚らせるので、完全無欠のプライベート空間とは言えないのかもしれないけど。まぁ、それはトイレとて同じことか。
グローバル化がどうとか、デジタル化がどうとかと、割と個人間のボーダーレスが進み多くの人とコミュニケーションを取ることが正義とされるようになってしまったこの世においては、ヒトとの関わりを完全に断つことなんてそう簡単ではない。集団内での活動を強いられる学生ならなおのことだ。ここで念のため言っておくが、なにも恒久的に一人になろうということを言っているわけではない。あくまで個人的に、一人の時間を大切にしたいと思うから、意識的に一人になれる空間を探してしまうのだ。実際、一人の思考の時間をとることはそれなりに有効だと思う。そこに根拠があるわけではないのだが、他人が居ない空間は落ち着けるような気がする。誰にも思考を邪魔されないから、考え事にはうってつけだ。

今日も疲れたな。
あのときこうしておけば良かったかな。
こうやって答えるべきだったな。
でも、向こうにも落ち度はあるよな。
かといって他人のせいにするのは良くないよな。
今日は強く当たっちゃたかな。
そういや自販機でジュース当たったな。
夕飯はなんだろうか。
あいつは…何が言いたかったのかな…。

「コンコン」

「いつまで籠ってるの?早く出てきなさいよ」

ノックと聞きなれた声で目を覚ます。寝てたらしい。この個室で眠るとなると、大変無理のある体勢になるので、お陰さまで首が痛い。腰も痛い。カチコチになった身体を捻り、ほぐしながら時計を確認する。かれこれ30分強が経過している。一眠りしたら何を考えていたのか、すっかり忘れてしまった。まぁ、忘れてしまったと言うことは大したことでは無いんだろう。
そうして、すべてを水に流した。

P.S.

「個室」

上記のタイトルが付いてました。
過去に書くだけ書いて何もしてなかったものです。決してなんにも思いつかなかった訳ではありません。決して。

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