下肢静脈瘤について。その②。

今朝は朝から雨でした。
曇りということもあり、さほど暑さは感じませんでした。
今週後半からは猛暑日の予定です。
今日くらいの気温が続くといいんですが。

新型コロナについて、
ようやくyahoo newsでも記事がありました。


沖縄県内の新型コロナウイルス感染状況は、医療機関1定点あたりの報告数が、5月27日~6月2日の7日間に定点当たり19.74人となって8週連続で増加している。

関東でも、風邪症状の人は割と多く、
検査するとコロナ抗原陽性の人結構います。

WHOは、
次は鳥インフルエンザで、
煽っていきたそうなので(個人的感想)、
新型コロナは、それほど話題にはならないかも。

前々回に続いて、
下肢静脈瘤です。

 
Mayo Clinicより
Varicose veins

診断方法
検査
静脈瘤を診断するために、下肢の静脈ドップラー超音波検査と呼ばれる検査が勧められる場合があります。ドップラー超音波検査は、音波を使用して静脈の弁を通る血流を観察する非侵襲的な検査です。脚の超音波検査は、血栓を発見するのに役立ちます。

いわゆるエコー検査ですね。
ゼリーをぬって、股の付け根から足にかけて、
仰向けとうつ伏せで検査をします。
日本超音波医学会では、
「ドプラ」と記載するように決められているそうです。

治療法
静脈瘤の治療には、セルフケア、圧迫ストッキング、手術や処置などがあります。静脈瘤の治療は外来で行われることが多いです。
セルフケア
運動、座ったり横になったりするときに足を上げる、圧迫ストッキングを履くなどのセルフケアは、静脈瘤の痛みを和らげ、悪化するのを防ぐのに有効です。
②着圧ストッキング
着圧ストッキングを一日中履くことが、最初に試すべき方法です。ストッキングは、静脈や足の筋肉がより効率的に血液を移動させる助けます。着圧の強さは、種類やブランドによって異なります。
 


弾性ストッキングは、
下肢静脈瘤の治療や予防法として、
基本となる圧迫療法に用いられます。
基本的には足が心臓より下に位置するとき、
立ち仕事やデスクワークをする日中に着用する
という使い方でよいそうです(寝るときは不要)。
弾性ストッキングを着用して、
しびれや痛みを感じるようであれば、
すぐに使用を中止しましょう。
 弾性ストッキングは蒸れやすく、
かぶれを起こしたりすることがあります。
しびれやかゆみが出るような場合には、
すぐに使用を中止しましょう。

手術またはその他の処置
セルフケアのステップと圧迫ストッキングが機能しない場合、または静脈瘤がより深刻な場合は、手術またはその他の処置が勧められる場合があります。
①硬化療法。
原因となる静脈瘤に硬化剤を注入します。数週間で、治療静脈瘤は縮小するはずです。複数回注入する必要があるかもしれません。硬化療法は、麻酔を必要とせず、外来で行うことができます。
②高周波やレーザーエネルギーを使用したカテーテル処置。
この方法は、より大きな静脈瘤に適した治療法です。カテーテルを拡大した静脈に挿入し、高周波またはレーザーエネルギーでカテーテルの先端を加熱します。カテーテルを抜くと、熱によって静脈がつぶれ、閉鎖されることで破壊されます。
③高位結紮術と静脈ストリッピング術
深部静脈に合流する前に静脈を縛り、小さな切り口から静脈を除去します。静脈を除去しても、脚の深部にある静脈が大量の血液を処理するため、脚の血液の流れが滞ることはありません
 


硬化療法は、ごく初期のもの、
あるいは細い静脈瘤が適応だそうです。
ストリッピングは、
10%程度の頻度で術後にしびれ感を感じる場合があるそうです。
レーザーは平成23年1月より日本でも
保険適用(3割負担で4-5万)となり、
一般的に普及しているそうです。


生活習慣と家庭療法
静脈瘤のためのライフスタイル改善と自宅でできる事は、次のとおりです。
・運動。ウォーキングは、脚の血流を促進する素晴らしい方法です。
・体重を管理する。余分な体重を減らすと、静脈に不必要な圧力がかからなくなります。
・塩分を控える。水分貯留から引き起こされる腫れを防ぐために、低塩分の食事を。
・適切な靴を選択する。ハイヒールを避ける。ローヒールの靴は静脈のために良く、より多くのふくらはぎの筋肉を動作します。
・タイトな服装を避ける。腰、脚、鼠径部の周囲を締め付ける衣服は、血流を悪くするため、着用しないようにしましょう。
・脚を上げる。脚の血流をよくするために、毎日何度か短い休憩をとり、脚を心臓の高さより高く上げるようにします。例えば、3~4個の枕の上に脚を載せて横になる。
・長時間の座位や立位は避ける。血流を促進するために、頻繁に体勢を変える。
 

運動して痩せる、塩分控えめ
は他の疾患でも重要です。
その他、きつい服、靴を避ける、
立ち仕事するときは、
頻繁に動く、休憩中は足を上げるなどしましょう。

代替医療
十分な研究はされていませんが、多くの代替療法が慢性静脈不全に役立つ治療法であると主張されています。これは、足の静脈が血液を心臓に戻すのに問題がある静脈瘤に関連した状態です。静脈瘤のための代替療法は、次のとおりです。
・セイヨウトチノキ
・ブッチャーズブルーム
・ブドウ(葉、樹液、種子、および果実)
・スイートクローバー
ハーブや栄養補助食品を試す前に、その製品が安全で、服用中の薬と干渉しないかどうか、医療従事者と相談してください。
 


あまり聞いたことないので、
ざっくりググってみると、

・セイヨウトチノキ(マロニエ)は、
慢性静脈不全、過敏性腸症候群、男性不妊症などに良いとされています。
・ブッチャーズブルーム(ナギイカダ)には、
利尿作用があるとされ、
むくみを改善したり動脈硬化を予防する働きがあるといわれています。
・ブドウ種子抽出物(エキス)は、
ワイン用ブドウから作られ、静脈不全、創傷治癒の促進、
炎症の軽減などに良いとされています。
・スイートクローバーは、
静脈瘤の改善、血栓の予防に効果を発揮するそうです。

十分な臨床試験などは行われておらず、
効果のほどはわかりませんが、
ハーブティーくらいならのんでもいいかなあ。

お年寄り(特に女性に)で、
足のむくみで困っている人多い気がしますが、
とりあえずの対処としては、

食事や、体位に気を付け、
あまり締めすぎないくらいに
弾性ストッキングを使用するのが良いかと思われます。


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