寒い日が続きます。
日中は13度くらいまで気温が上がるようですが、
風が吹く日は寒いですね。
一般的には、風速が1メートル増すごとに、
体感温度は1℃下がると言われているようです。
今日は、低体温症について。
Prevent Hypothermia & Frostbite.
CDCより。
「しもやけ」もfrostbiteやchilblainと訳されますが、
frostbiteのほうがより重症の凍傷を含むようです。
(しもやけも凍傷ではあります。)
体温が35℃以下に低下した場合に低体温症と診断され、
体温の測定には通常、直腸用の体温計を用います。
体温が低くなるほど、死亡のリスクは増大します。
体温が約31℃°を下回ると死に至るおそれがありますが、
死亡例の大半は体温が約28℃を下回った場合です
(MSDマニュアルより)。
ちょいちょい、欧米の話では「華氏」が出てきますが、
華氏の温度から32を引き、その数字を1.8で割れば「摂氏」です。
だいたい華氏40度だと摂氏4.4度です。
風が吹くと体感気温が下がりますし、雨でぬれるのも危険です。
そういえば先週の土曜日は、
雪に濡れて寒かったなあ。
高齢で皮下脂肪が少ないと体温が下がりやすくなります。
筋肉が少ないと震え(シバリング)による熱産生ができなくなります。
心臓疾患、血管疾患があると、血液による熱循環も効率が悪くなり、
脳卒中や関節痛で動けないと、筋肉による熱産生も低下します。
アルコールは皮膚の血管を広げるため、
一時的に体が温まったように感じますが、
実際にはより多くの熱を放散させます。
華氏95度だと、摂氏35度くらい。
すぐ温めましょう。
重度の低体温症の人を突然揺さぶると、
致死的になりうる 不整脈を誘発する可能性があるため、
優しく扱う必要があります。
続いて凍傷。
長くなったので少し割愛しつつ。
・凍結自体で細胞が障害される。
・寒さで血管が細くなり、血流障害がおこる。
・温めて血流が再開すると壊死組織から有毒物質が放出される。
などなどで障害が進みます。
あくまで応急処置なので、
医療機関を受診しましょう。