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アイパッチのぎょうれつ 5-3じぶんのかお 作成編

前回、型紙を作るだけで丸一記事使ってしまった「わたしの顔がついたアイパッチを作ってほしい」案件。

型紙を作るだけでへとへとです。
この、際限ない工程の連続は「コロッケ作り」を思い起こさせます。

食パンを凍らせておいてパン粉にして、牛と豚をひき肉にして、じゃがいもを茹でて皮を剥いて、潰して、成型…。まだまだ! 粉付けてパン粉付けて揚げる工程があるよ!

みたいな。

ハァ。
作ろ。

12 わたしのかお(続き)
 

今回は型紙ができたあと、実際に裁断して縫っていく工程を紹介します。

1 型紙からフェルトを切り抜く

(1)型紙を切り抜きます
型紙は何枚か要るので、先にコピーを取っておきます。

細かい作業がしやすいように周りを切り取り、

余白を切り落とします。

フェルトの色ごと+1枚型紙は必要なので、今回は
①髪の毛、②顔、③口、④パーツの配置を決めるもの
の4枚を用意しました。


(2)それぞれの色ごとに切り抜く
まずは肌色から。

切り取るための線が後々見えないように、裏返しで描きます。

失敗することを考えて3枚用意しました。



髪の毛も切り抜いていきます。


顔と髪の毛を組み合わせました。

途端に人らしくなります。

2 顔のパーツを作る

(1)目鼻を刺繍する
先に口などのパーツを切り抜いてもよかったのですが、
顔立ち次第で似合う色が違ってくるかなと思い、
目鼻を先に作ることにしました。

方法はいつもの通り、
・フェルトで切り抜く
・刺繍する
・描く(!?)
のいずれかです。


今回は刺繍を選びました。
眉毛とか、まつげを切り抜く器用さはなかったので…。

先ほど切り抜いた④パーツ配分用
の型紙を使っておおよその位置を描いてから刺繍します。


口は何色がいいかな?


鼻も刺繍し、口はピンクに決めました!


髪の毛をかぶせてバランスを見ます。


(2)口を作る

口もフェルトの予定で切り出したのですが、
「目が刺繍なら、口も刺繍じゃないとバランス悪くない?」と思い始めました。

技術もないのに刺繍のようなことをします。


しかしこれが後々、公開することになります。


薄々、「あまりうまくいってないな」と思いながらも、とりあえず刺繍。
一度では綺麗に形が取れないので、重ねることになりました。



髪の毛をかぶせ、型紙と照らし合わせます。

…目をドーナツ形にするのを忘れてますね…。

もはややり直す気力もない。
次いってみよう!

3 髪の毛を飾る

(1)髪の毛の飾りを考える

これが一番楽しかったです。
手持ちのビーズから、娘本人に選んでもらい、
好きに配置してもらいました。



顔の下にあるのは首飾りのつもりです。
セリアのチャームです。
しかしあまりにも娘が気に入りすぎて、
アイパッチなんぞに使うのは惜しいと、本人の首飾りの一部に徴収されました。

(2)髪の毛の流れを刺繍する
これは出来栄えを見ると、あまり要らなかったように思います。
似顔絵のフェルトハンドメイド作家さんなどを参考にしていると
されている方が多かったので採用したのですが、

糸の色がいまいちですね。

本当はもっと赤みのある茶色にしたかったのですが、
手持ちになく。

ちょっと浮いた感じになってしまいました。


(3)髪の毛と顔のはまり方の調整をする
顔のフェルトとくっつける前に、微調整をします。
今回の場合、嵌めてみると、なぜか左の耳の上が引っかかって髪の毛が浮く感じがあったので

ちょっと頭の方に痩せてもらいました。

(4)髪飾りを縫い付けていく
ビーズは適当に縫い付けています。
右端の大きい花は後で付けます。



なお、裏側はなかなかキモい感じです。
見ます?



 キャー!


元の型紙と照らし合わせます。
似ているような、全然違うような…。
もちろん、元の娘本人ともかけ離れています。
でも娘本人に訊いたら概ねこれでいいとのことなので、進めます。



完成だと思いますか?

まさか!

4 アイパッチ本体に縫い付ける

あぁああああ!
コロッケは衣を付けただけじゃ終わらないの!
これから揚げなきゃならないの!!

ということで、アイパッチ本体との融合です。
今回は作り置きしておいたもので許されたので、
まだ楽でした。


まずは位置を合わせて、目やおでこに引っかからないところで仮留めします。


フェルトモチーフの端を同じような色で縫っていきます。


見えるかな?
なおアイパッチの生地はクリスマスです…(現在7月)。

周りを同色の糸で縫い留めつつ、顔と髪の毛も同じ要領で固定しています。


5 仕上げする

残りの飾りを付けていきます。
大きいお花は縫えない形なので、最終手段「グルーガン」。
洗濯機で洗うと取れてしまうのですが、布との相性はいいです。

つる通しにも飾りを付けました。
こちらは塗っています。

そして仕上げに、ほっぺの色は…

描く!


まさかの色鉛筆です。
これがまた、いい仕上がりなんだなあ。

いよいよ

できた〜!!

もはや本人の面影はなく、
型紙の面影すらも怪しいですが、
とりあえず形になりました!

完成です!

…と思いましたか?

実はまだ重要な工程があったのです…。

6 つける子ども本人にこれでいいか訊く

我が子も大喜びだったのですが、
喜ぶ割に今ひとつつけたがらない。

私「ねえどうしてせっかく作ったのに着けないの?」
娘「えーだってェ…お口がギザギザで怖いんだもん」

…?

…!!

また出たよ、「怖い」…!

目との整合性を重視して、できもしない刺繍をしたのが敗因だったか…!

着けてもらえないのでは意味がありません。
(どうしよう…)

顔のベースを裁ほう上手で貼り付けてしまったので、今更取り外すこともできません。

迷った挙げ句、賭けに出ました。

一度縫った刺繍を切る

半円の大部分の糸を切って引き抜き、
弧の下側だけを残しました。




たまたま、本当にたまたまだったのですが、
弧の部分を縫うとき糸が一旦足りなくなったので、
ここだけあとから継ぎ足したのです。
つまり独立しています。

娘に見せたら

「オッケー!」

これで本当の

完成

です!!

長かった…。
アイパッチ嫌がる本人も「じぶんのかお」は裏切れないのか、
嫌がらず着けてくれているので、作りがいはありました。

なお一番時間がかかった工程は、何時もですが 
「やる気を出す」
です。わはは。


ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
次回はいよいよ「あのパン」が登場します。

どなたにとってもいいアイパッチ日和となりますように!



最後に…以下宣伝です

3歳児健診で見つかり、治療を受けることになった経過を描いた絵本を作ってみたり(有料販売しています)、

簡単にできる布アイパッチの型紙を提案したり、

習慣化アプリ 「みんチャレ」で励ましあうチームを作ったりしています。

ではまた〜!