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不同視弱視の治療でアイパッチ 3-1.動機づけに時間管理アプリ投入

こんにちは。近藤ろいです。

今4歳の上の娘は弱視治療をしています。「遠視性不同視弱視」といいます。
左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。

普通の3歳児健診でいきなり発見されました。
毎日接している母親の私も見抜けなかったことで、申し訳ないやら焦るやら。
6~8歳が視力形成の臨界期とのことで、治療用眼鏡を常時かけ、家にいるときは健眼を隠すアイパッチ療法をしています。

このシリーズでは、アイパッチ治療の導入や動機付け、オリジナルの布アイパッチの作り方などをお送りします。
今回は、嫌がるアイパッチへの動機付けの話です。長くなるので、アプリのレビュー自体は次の記事でお送りします。


アイパッチ嫌がるのよ

眼鏡をかけることに抵抗はなかった娘でしたが、アイパッチは嫌がりました。

露骨に「見えなくなる」からです。

4歳ともなれば「嫌なものはイヤ!」で力ずくではつけさせられず、
されど4歳なのでつけ続ける事の重要性を親ほども実家しておらず。

4歳児に「叩いて言うことを聞かせる」は効果なし

忙しい朝などにごねられると
(うるせえ、一発殴って言うことを聞かせてやろうか)
と黒い思いが一瞬よぎりますが、それは虐待。

余談ですが、4歳児に「殴って言うことを聞かせる」って本当に意味がないんですね。

大昔に書かれた絵本か何かを娘に読んでいて、まさに「怒ったオヤジが一発叩いておどす」みたいなシーンがあったんですね。

そしたらナゼナゼ期の娘が「何でたたくのー?(笑)」って。

「痛い思いをしたくなければ、親の言うことを聞け、ってことだよ。そういうやり方の人もいるのよ」
としどろもどろに解説すると、娘は
「ハァwww なんで痛かったら言うことを聞くの?www」と純粋に面白がっていました。

最近4歳らしい反抗期?で、口を開けば「でも」と自分の意見を押し通す娘ですが、叩かれることと行動を修正することって結びつかないんですね。

なんか力が抜けますわぁ。

つくづくペアトレの知見
「指示は具体的な行動で」
「好ましい行動があれば細やかに見つけて褒める(強化する)」により、
不適切な行動を減らし適切な行動を身に着ける手法って大事なんやなーと思いました。

ということで、アイパッチを付けるという行動を強化しよう


仕方がないから"おいしいエサ"をたくさん用意することにしました。

  • 好みの布で作ったアイパッチ

  • ごほうびシールの追加購入

  • 眼科の先生にわざと「先生、アイパッチをして動画を見るのはいいことでしょうか」「ぜひおやりやさい」という会話を本人にも聞かせて、見たくて仕方がなかったYouTubeを解禁(15分→40分→中止)。

これでも最初は嫌がって、はめるのにゴネたり、こそっと眼鏡を外して動画を見ていたりしました。

もっと、自分が積み重ねられていることが目に見てわかるようなシステムがいるな。

ごほうびシールでは弱そうだったのと、親も不安から「アイパッチをしなさい、しなさい」と口うるさく言ってしまうのですが、
実は前日よりもその日の方が時間的には長くかけているのにわかっていない、ということにも気づきました。


そこでアプリの力を借りるのだ

そこで、「勉強の集中時間管理アプリ」のようなものを導入しました。

最初に私が利用したのは「Forest」です。

アイパッチを着けている間を「勉強している時間」として計測し、すればするほど報酬(気が育つ)が得られるようにしたのです。

スマホゲームをさせてもらったことがない4歳児にとっては何よりも嬉しいようで、特にアイパッチ治療初期の頃の動機づけになりました。

これでアイパッチをするようになれば万々歳なのですが、だんだん慣れてきて、1つのアプリでは満足しなくなったり、機嫌が悪いと「とにかく嫌!」となったりして大変です。

特に体調が悪い時と、母親である私が他の用事に気を取られて「ちょっと寂しいな」と思うと途端に「やらない!」と言って、本能的に気を引こうとします。

次回とは別の記事で、ちまちまとやるモチベーションアップの工夫や、アイパッチそのものの工夫などをしていますが、我が家に関してはやはり母親である私自身がサンドバッグになることが圧倒的に多くて辛い。
この思いが、後の「習慣化アプリ"みんチャレ"でチームを作ろう」という動機につながります。

ということで、次回は時間管理アプリを4つ紹介します!