不同視弱視の治療でアイパッチ 2.「おさかなアイパッチ」誕生
こんにちは。近藤ろいです。
今4歳の上の娘は弱視治療をしています。「遠視性不同視弱視」といいます。
左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。
普通の3歳児健診でいきなり発見されました。
毎日接している母親の私も見抜けなかったことで、申し訳ないやら焦るやら。
6~8歳が視力形成の臨界期とのことで、治療用眼鏡を常時かけ、家にいるときは健眼を隠すアイパッチ療法をしています。
このシリーズでは、アイパッチ治療の導入や動機付け、オリジナルの布アイパッチの作り方などをお送りします。
遠視がきつい方の視力が眼鏡だけでは上がらず、治療3ヶ月目にしてアイパッチ療法を導入することになった4歳娘。
今夜、君に急遽布アイパッチを…ができない!
本人も一応、やる気あり。
何としても今夜から始めたい。
ここで困ったのがアイパッチの入手です。
布製のアイパッチを進められましたが、かかっている眼科での販売はなかったので自分で準備するしかありません。
送料含めお金がかかるのは仕方がないとしても、本人がやる気になっているので今晩からでも始めたいのですが、注文しても届くまでに数日かかります。
(子育てって「一夜で築城せよシリーズ」が多すぎないか!?)
新しく買った冬用下着を明日着て行きたいから一夜で袖を短く縫い上げ(ワンサイズ大きいのを買ってるの^^;)お名前シールをつけろとか、
着せていった園庭用上着はフードが着いていてダメだから、一夜あまりにして適度な価格・ブランド性・子の気に入るデザインの別の上着を用意せよとか!?
とりあえずその日は眼鏡のレンズにガーゼを巻いて応急的に対応しましたが、すぐずれるし全く不評でした。
布アイパッチ作ろうにも難しそう
(いっそ自分で作るか?)
子どもたちを寝かしつけた後、インターネットで型紙を探しますが…なんか難しそう。
しかも私も夫もは素人で、型紙を読み込むスキルも、ミシンも、細かく縫うスキルもありません。
眼鏡の「つる」を通す帯を1cmの袋状に塗ってひっくり返す、と考えただけで気持ちが折れます。
当時は育児休業中でしたが手のかかる10ヶ月児がおり、夜間授乳も2〜3回。
3時間以上連続して寝たことが無くて、常に寝不足です。
寝落ちをしてしまうことも多かったので、なお時間が取れません。
布を買いに行く時間も確保できるかどうか。
よし、授乳パッドを布アイパッチにしよう!(迷走)
(どうしろって言うのよ…)
深夜23時、1回目の夜間授乳を終えてハアーッとため息をついた私の目に留まったのは
"授乳パッド"でした。
(あれ、これってさっきまで見ていた型紙と似ていないか…?)
ということで急遽、"授乳パッド"を型紙に、家に残っていた赤ちゃん用のスタイのあまり布で作りはじめました。
授乳パッドのいいところは、粘着テープが片面に着いているので、簡単に立体の円錐形を作って試着(私が)することができるところです。
切りながら、適度に角度や大きさを合わせていき、なんかそれっぽいものができました。
授乳パッドアイパッチ。
ジュニュパッチ。
初号機は作成時間10分です。
もう、布で縫わずにこれを直接目に当てればよくない?
毎日取り替えられて衛生的☆
と、時刻は23時半のハイな思考です。
4歳児、授乳パッドを片目に当てながら生活する
…という訳にはいかんので。
円錐形になったアイパッチをもう一度開いて展開図にして、型紙を作ります。
眼鏡押さえも、過去の先輩方のアイディアを参考にしながら描いてみて。
それをフェルトで作って、縫ってみました。
試作品なので本体もフェルト1枚だけです。
端の処理をしなくていいので速い速い。
ジュニュパッチ2号機の作成時間も10分くらいです。
(こんな感じの、単純な構造の布アイパッチの型紙って世の中に需要ある?)
その思い付きが、このサイトの誕生のきっかけともなりました。
改良、「おさかなアイパッチ」へ
ジュニュパッチ2号をさっそく起きてきた娘に着けてもらいました。
大人の私が自分の眼鏡に着けた時は、授乳パッドの円周にあたるやさしいカーブがものすごいフィット感と遮蔽性を呼んで感動したのですが、
子どもの小さな顔には著しく不評でした。
その後、注文していたアイパッチが届き、大きさの度合いを参考にし、さらに作りやすいように上下左右対称の楕円をベースに作成したのが「おさかなアイパッチ」です。
実物はこんな感じです。
型紙紹介ページと作り方は以下に。
よかったら覗いてみてください!