性癖が狂う話 #1 ※R18 官能 ゴア有り


人間いつまでも変わらずにいられるものなのだろうか
眼前の景色は美しい彩りで満ち満ちている。彼女が身につけている服装は、春の陽気に相応しい若葉のようなケープと、日差しに照らされた木のテーブルのような薄茶色。木。そう、彼女は一本の若木のようだった。葉からこぼれ出ている樹液が徐々に昏い朱に染まっていっている。僕は一つの命が失われていくその残酷な光景に囚われ、隔絶された空間から窓越しに見ているような、テレビの向こう側に映り込む影だった。葉はすでに美しい朱の花弁へと染め上がり、血と唾液で潤んだ唇が、最早意思もなくピクピクと蠢きながらだらりと桜色の小さな可愛らしい舌を零す。陽光を受けて輝き、地面に根のように八方に先端を伸ばす頭部から不自然な白い壁があらわになっていて、どくどくと樹液がこぼれ続けている。ぷるぷるしている物体が、毛髪に絡まりつぼみをつけた枝のようにも見えた。
 完全に粉砕している左の太枝は、いつかクレヨンで描いた桜並木のような、綺麗な模様を作り出していた。 真白い綺麗な小さな指先はだらしなく天を差す。

 可能性はゼロではないが、まずあり得ない出会い。あらゆる創作物で描かれる運命的な出会い。
そこから何かが始まり、停滞していたキャラクターたちの物語が大きく動き出す。ぼくは憧れていた。
アニメーションをはじめとする創作の世界の住人のようになる事を。仕事をしながら暮らしていると、毎日が霞む。夢や情熱があるわけでもないから、毎日が平行線。多少の起伏はあれど、同じことの繰り返し。
 目の前にぼとりと落ちてきたそれはなんのドラマチック性もなく、物体として降ってきた。 着地の時に大袈裟に視界が揺れるとか、アングルが変わるでもなく。ただぼとりと降り落ちたそれは、僕の脳に刻み込まれた。
 救急車を呼ぶことも忘れ、僕はただ立ち尽くしていた。 そして、これは、僕自身、思ってもなかったのだが、股間が熱くなるのを感じた。
 
 駆けつける警察官や消防隊員、救急隊員。 次々に浴びせかけられる質問をふわふわした心を心配してか、昼からのバイトのシフトは休みになった。
 ワンルームのアパートに畳まずに広げられたままの布団に、着のみ着のまま寝転がり大きく息を吐き、ヤニが染み付いて黄色くなった天井のクロスを眺めてながら、脳内に映像を映し出す。 地面に叩きつけられた彼女のことだ。・・・・グロテスクという言葉が自分の中でしっくりこなかった。地面と彼女が描いたコントラストは、美しさすら感じた。 ニット生地に包まれた豊満な胸は、重力で蕩け、血に塗れたスカートから覗くぐにゃぐにゃの白いふくらはぎに血がこびりついている様は、本能に訴えかける美しさがあった。
 
     僕は空想を続ける。
絶命した彼女のスカートを丁寧に下げる。 力みが取れ単純な物体と化した彼女のずっしりした胴体に手を回し、自らも血と内臓の海へ潜り込む。彼女が宿していた温もりを全身に染み込ませながら、熱心に、丁寧に、彼女のショーツを下げていく。 裂けた皮膚から飛び出た骨に引っ掛けながら、不自然に捻じ曲がった膝関節を躱すために力一杯引っ張りながら、彼女の赤白い肌を撫でながら。そして控えめな陰毛に覆われた三角帯に目を向ける。 綺麗な割れ目に本能的に目が留まり、ツブサに観察してしまう。  息が浅くなり股間はジンジンと熱くなっている。すでに事切れた彼女のニットも剥ぎ取っていく。激突の衝撃で痛んだところから力づくで引き裂いていく。 桃色のブラジャーに包まれた彼女の胸が緩く震える様にさらに血が集まるのを感じる。どくどくと股間が脈打つのを感じる。ブラジャーはぎ取り、やや色の濃い乳首が目に入った時。僕は彼女の潰れた瞳を見つめながら口付けをする。ほんのりと暖かく血生臭い口腔内にむせ返りながら、意思をなくした舌を舐め取り吸い上げる。 彼女の香りを取り込むたびに吐き出しそうになった。無心に彼女を啜り続ける両の袖は彼女の血で染まりずっしりと重く、指先に何らかの臓器のかけらがついている。 下腹部の甘く抗いがたい疼きのままに彼女の捻じ曲がったままの両足を広げ、女陰を顕にする。白い小高い盛り上がりの頂点に、血と同じく赤い陰唇に、僕は無遠慮に人差し指を押し当て峰を崩す。尿で湿理、ぬらぬらと光を写すその肉のひだに僕はよだれに塗れた愚息を押し当て、こじ開ける。かなりの摩擦に痛みを感じながら僕は肉棒を包み込む彼女の感触を噛み締めるブルリと体が震え下腹がドクンと震える。 気持ちいい。僕の脳内が染まる。気持ちいい。
息を吸うたびに血生臭さと彼女の香りが混ざり合いむせかえる。気持ちいい。 彼女の口腔内でのたうつ舌から彼女の唾液の残滓が興奮を加速させる。気持ちいい。すでに動かない肉のひだが肉棒にこすれるたびにもたらされる甘く蕩けた刺激が僕の頭をにぶらせる。気持ちいい。気持ちいい。気持ちいいきもち・・・・きも・・・ッッッッ!!!精液がどくどくと会陰から尿道を快感と共にせり上がってくるもうそれを感じる余裕はない。人生最高の興奮と快楽に脳が浸され力の限り屍体に腰を打ちつけるけだものになる
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!」
 衝撃。全身が弛緩し強張り、精液を吐き出す。心臓と同じリズムで吐き出し続ける。わずかに彼女の膣壁に擦れた刺激でさえ、強烈に感じ大きく身体が跳ねる。
 「ーーーーーふぅっ・・・・・・・ふっ・・・・」

 股間に違和感を感じ慌てて身体を起こす。 寝てしまった上に、パンツもよごしてしまったようだ。 夢心地で下着を汚したのはいつ以来だろうか・・・。
 ぼんやりした頭で、次にすることをごちゃごちゃと整頓しながら、ティッシュで下腹についた精液を拭き取った。

最後までお目通しくださりありがとうございました。 
 先日ふと頭に沸いたインスピレーションをとりあえずカタチにしてみました。
 道徳観とは不思議なモノだと思います。時代によって地域によって変わる。僕が生きている現実とは実は自由に満ち満ちていて、首輪によってぼくは社会的な生活を可能とされています。 表現として、このような物語がどう受け止められるか、想像に難くはございませんが、どこかの誰かに刺さったら嬉しいなと思います。 
 不定期で連載っぽくやってみようかと思っています。背徳的な妄想の味を知った男の今後のご活躍にご期待ください・・・・・・
 恥ずかしいですね。

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