実験をしてみます

 お疲れ様です。帯広のパラサイトシングル。メガネです。
先日投稿したエログロ小説もどき。女性の目線での快楽の表現やその他の描写がいまいちふんわりしていたので、いろいろさておいて、頭に浮かんだ映像の描写を訓練していこうかと思います。今回はフィジカル特化の超人バトル描写。地面割る系のストリートファイターの豪鬼みたいなヤツと戦う描写を少々。皆様の脳内に戦闘シーンをうまくお届けできるかどうか。


 口の中に広がる血の味と腹部から絶え間なく届けられる痛みがかろうじて彼の意識を繋ぎ止めていた。
 先の一撃は命を絶つには十分な一撃だった。咄嗟に体を後ろに飛び退かせた事で、力の到達点をズラし、戦闘不能は免れたようだ。
 ・・・とはいえども、痙攣した横隔膜は呼吸を妨げ、前がしっかり見えないし、踏ん張る両足もどこか他人の体のようで立っているのかどうかもわからない。
 「・・・・・・・・」
眼前の仁王のような男はその巨大な足を一歩踏み出す。その剛体に似つかわしくない、獲物を追いかけ駆け出す猫のようなしなやかな踏み込み。鬼の双眸が赫く光り私を捉える。瞬きほどの怯みの一瞬。目の前から鬼の姿が消えた。
否。
途方も無く繰り返してきた戦闘行為の中で練り上げられてきた動き。全体重を乗せた一撃を、正面から堂々としかし、柔軟に動く体は地を這うかのような低い姿勢で繰り出す。必殺の鳩尾砕き。
 防御は間に合わなかった。  
 無慈悲に腹に捩じ込まれる悪魔の剛拳。
 血の気が引き呼吸が止まる。全身から意識の目が途絶え、最低限の反射行動しかできない。
 血反吐をぶちまけ、死にかけの昆虫のようにぴくぴくと蠢くことしかできない。
「っ・・・・っ・・・・・!!ーーーーーーー。ーーーーー。」
息を吸おうとするたびに抉れた腹部の激痛が脳髄に響き渡る。
「ーーーーーーーー。」
鬼が何かを語っているが全く聞こえない。


ハイ。辛くなってきました。
いかがでしたでしょうか。自分目線と第三者目線。それらの使い分けがすごく難しいと思います。
 まさかここまで読んでくださった方はいらっしゃらないとは思いますが、お付き合いくださった物好きな貴方に心からの感謝を捧げます。本当に有難うございます。カメどころか鯨の進化のようなのんびりした一歩一歩ですが、これからも何かしらを投稿していきます。今度一緒にアトリエ行きましょう。
 

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