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マスピ顔について再度、丁寧に解説しますね。

まず、マスピ顔は、別に蔑称ではありません。

それについて説明しますね。

古いバージョンのAIは、絵柄の柔軟性がなく、品質の高い生成を目指すと、似た顔が出やすかっただけの事です。それを、いつしかマスピ顔と呼ぶ様になりました。

また、AIは絵だけでなく写真からも学習しており、リアル系の美少女も、絵と同様に似た顔が出ていました。

これは、AIが比較的平均的な顔を出す性質があるためで、特定の著作権やプライバシーを侵害してない証拠でもありました。

とは言え、マスピ顔に似た元絵があるとの誤解もいまだに多くあります。

マスピ顔は、多くの場合情報量が多く、絵だけでなく写真もミックスした合成出力だと考えられます。

人間が描けないレベルまで描き込まれたAIイラストを見た事があると思います。

あのレベルの情報密度のパクリ元絵が膨大に存在してるわけではありませんよね。

ノイズからの生成をうまく利用して情報量を上げるテクニックなどもあり、元ネタのない人間には描けない様な高密度な絵を出す技が流行りました。

しかし、最近の流行りとしては、手描きのようなアニメ風の絵が広まっています。

アニメに特化したチューニングの学習モデルが広まり、マスピ顔はあまり見なくなりました。

この手のモデルは実在する版権モノキャラクターをかなり、そっくりに描けます(これについては、著作権的にはかなりグレーゾーンです)

実際はまんま学習元に版権絵があるのではなく、マスピ顔のようにまるで写真加工のような高密度な絵から、人が線を引いた線画が描ける様に進化して、アニメや漫画を再現しやすくなったのです。AIにとっては情報の多い厚塗りよりシンプルな線画の方が難しかったのです。

昔のバージョンのAIモデルは、あまり線画をうまく描けませんでしたが、最近のバージョンのモデルやLoRAは、より人間が手で描いた様な絵を出せます。

↑最近はこんな絵が出せます

この手描きっぽさが出せる新しいバージョンのモデルに対して、マスピ顔は古いバージョンの硬い絵と言えなくもありません。なので、マスピ顔=古いと言う意味でAI利用者がネタにするケースもあった訳です。

AI利用者が大量にマスピ顔を世に出した事で、マスピ顔の画風の価値が下がったのではありません。(全くないとは言えませんが、そんな事言ったら、AIよりたくさん存在する実写に人間は飽きてる事になりますよね?)

なので、マスピ顔が劣ってると言う事はありません。

実は古いバージョンのほうが、比較的簡単に綺麗な絵が出るので、今も古いバージョンを好む人もいるほどです。

AIの学習モデルやツールは、バージョンアップにより個性的な表現ができる様になってきました。そのため、ツールも難解になり、制御も難しくなっています。

もはや、ポン出しではダメでいろんな工夫が必要になってるのです!

もちろん、マスピ顔と言う言葉を反AIがつけたと言う事はありませんし、AI利用者も蔑称とは思ってませんが、そこにはもっと微妙なニュアンスがある事をどうかご理解ください。

大切なのは何を表現するかだと思います。これからのAIは、個性と表現で勝負する時代に突入しますよ!

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