見出し画像

AI廃墟写真集について

東京タワーのライセンスに違反した使用用途のため
東京タワーのサイトに通報しておきました

えっと、これは微妙なラインですね。この件、エセ著作権やキャンセルカルチャーの気配がします。

書籍のタイトルがとあるブログと同じ…と言う件については、話しあいが決裂したとの事ですので、解決していると考えます。

なので、一応、きゃんちゃんと私氏が呼びかけている東京タワーの件を解説しておきますね。

Ruin’s Catにおける東京タワーの描写と映り込み規定の適用

「Ruin’s Cat」の表紙には東京タワーが描かれていますが、このケースにおいて重要なのは、その描写が主題としての利用か、単なる映り込みとしての利用かという点です。

著作権法には以下の様に定められています。

第46条: 屋外に恒常的に設置されている美術の著作物や建築物の利用を規定しており、意図的に撮影・利用することができる場合が多いです。主要な対象として使用することも可能です。ただし、東京タワーのケースは例外として商業利用に対して、商標権などと合わせて利用を規制する事が出来ます。

第30条の2: 偶然に映り込んだ著作物について規定しており、主要な目的とせず、意図的でない限り利用が認められます。今回はこちらのケースが考えられます。

映り込み規定の適用可能性

映り込み規定とは、建物やランドマークが作品の背景として自然に登場する場合、特別な許諾が不要であるというものです。東京タワーがこの作品で「廃墟風景の一部」として自然に描かれている場合、それは映り込み規定に該当する可能性があります。つまり、東京タワーは作品全体の風景の一部であり、主題として強調されているわけではないため、特別な許諾を必要としない可能性が高いです。

東京タワーが主題ではないこと

また、「Ruin’s Cat」の写真集が「廃墟の風景」をテーマにしている点を考慮すると、東京タワー自体が主題というよりも、廃墟としての世界観を表現するための要素の一つとして描かれている可能性があります。東京タワーが損壊や荒廃の描写を受けていない場合、その利用は東京タワーの利用規約に違反しないと解釈できるため、許諾が不要である可能性があります。

許諾を取っている可能性

さらに、「Ruin’s Cat」の制作者が東京タワーの描写に関して事前に許諾を得ている可能性も十分に考えられます。特に商業的に販売される作品であるため、制作者が東京タワーの管理者に確認を取り、必要に応じて許諾を得たうえで制作を進めた可能性があります。こうした対応を行っていれば、著作権や肖像権の侵害を避けるための十分な配慮がなされていると言えるでしょう。

なお、東京タワーの利用規約では、損壊や倒壊の描写を禁止していますが、フィクション作品においては特別な許諾が認められるケースがあります。特に、ゴジラ映画のような文化的に重要なフィクション作品では、東京タワーが破壊されるシーンが描かれる際、その描写が明確にフィクションであることが理解されているため、東京タワーの管理者から事前に特別な許可を得て制作されることが一般的です。このような場合、東京タワーのイメージや価値を損なうことなく、映画のストーリーや視覚的なインパクトを保つために、管理者と制作者の間で合意が形成されるそうです。

キャンセルカルチャーとしての通報の問題

「Ruin’s Cat」に対する批判や通報が、事実に基づかず、過度に感情的な反応に基づいて行われている場合、それはキャンセルカルチャーの一環と言えます。この作品に関しては、映り込み規定や適切な許諾の可能性を考慮することで、作品が著作権を侵害していない可能性が高いことがわかります。

事実に基づいた対応の重要性

感情的な批判や通報は、しばしば事実確認が不十分なまま行われることがありますが、これが無用な対立や誤解を生む原因となります。作品が実際に規約に違反しているかどうかを確認することなく、単に「キャンセル」することは、クリエイターの表現の自由を不当に抑制する結果となりかねません。問答無用で東京タワー公式への通報を呼びかけるのは不適切です。

冷静な対話と理解の促進

したがって、「Ruin’s Cat」に関する批判は、まずは事実に基づいて検証されるべきです。もし批判が根拠のないものであれば、これは単なるキャンセルカルチャーとしての通報に過ぎない可能性があり、クリエイティブな活動に対して不当な圧力をかけることになります。冷静な対話と理解の促進が、このような問題を解決するための鍵となるでしょう。

👆あっ、やっぱ、エセ著作権案件だと思ってる人もいますよね…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?