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【In depth SUNDAY】 ホテルから引く手あまたの紅茶ブランド

美は細部に宿るじゃないけど、ホテルの実力が細部に顕れるのも事実。というわけで、日曜日は見逃してしまうような ”ホテルの小さなこと” に関する記事を書いています。

今回は、老舗のブランドがひしめく紅茶業界に現れた新星にして数々の有名ホテルにも指名される素敵な紅茶ブランドにスポットライトを当ててみます✨

LA発オーガニック紅茶のブランドとして日本でも定着してきた感がある Art of Tea 。カロリーを気にして甘いものを控えてはいるけどスイーツ的なものを口にしたい、そんな時のためのデザートティーを考案してハリウッドで人気になって、今では昔ながらの老舗紅茶ブランドに負けず劣らず一流ホテルで供されるように。

創業者はアーユルヴェーダメディカルハーブを勉強したことで植物やスパイスに興味を持つようになったとか。そんなスティーブシュワルツさんが世界を旅する中で出会った数々のお茶に感銘を受けて、ティーブレンダーに。アートオブティーの茶葉は生産農家から直接仕入れたものを丁寧にハンドブレンドしているそうで、だからお湯をいれても茶葉が崩れないし、ブレンドされたリーフの見た目も美しくなるように計算されているとか。

ブレンドの魔術師とも言われていて、たとえばホテルから「海の香りのお茶を」と言われればリクエストに応えたものを生み出すんだとか。Wホテル大阪のために調合された紅茶を飲んだことがあるけど、優しくまろやかな味わいなのに薄いわけじゃなく、ちゃんと香りも高くて上等のスイーツをいただいているようだった。(このカスタム紅茶はメニューには載っていないものらしいので、機会があればスタッフの方に聞いてみてください🤫✨)

アーユルヴェーダがベースにあるからか、口にする茶葉や紅茶を大事にするためにその生産過程もしっかり大事にする。茶が育つ土地とも、茶を育てる人々とも、しっかり縁を結ぶ。生産のプロセスにまで魔術をかけるかのごとく心を込めているからこその優しい味わいなのかも。

以前、著名建築家ホテルとして記事を書いた福岡の THE BASICS のラウンジもアートオブティーがサーブされていたし、インターコンチネンタル 東京ベイのクラブラウンジの茶葉も今月からオートオブティーになるとか。

ちなみに、↓ 英語版の公式サイトにはお茶について学べる記事がたくさん✨

ホテルで供される人気の紅茶が刷新されていくのもひとつの流れ。ホテルの紅茶と言えばロンネフェルトだったのは昔の話、TWGティーフォルテにアートオブティーと新進気鋭のブランドがたくさん。王家でも貴族でもなくても美味しい紅茶がたくさん飲めるなんて、紅茶の歴史を考えると恵まれた時代に生まれることができて幸せな限りです✨


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨