見出し画像

【郵便局もホテルに】 Hôtel Brach (フランス)

いつになるかは分からないけど、次にヨーロッパを訪れるときに行きたいと思っているホテルリストを整理しつつ、ちょこちょこ記事にしているシリーズ。ヨーロッパのホテルはサイトを見るだけでも浸れます✨

Hôtel BRACH Paris(2018年改装オープン)

1970年代には郵便仕分けセンターだった広大な施設をホテルに改装したもので、建物自体は1930年代に建てられたものだとか。エヴォックという、デザイナーがてがけるホテルをいくつか展開しているグループが、フィリップ・スタルクさんとつくりあげたのが BRACH で、アメックスのファインホテルズにも加盟しているホテル。

”ホテルを超えた生活の場” になるべく、地域の人たちも日常使いできるような空間を目指したとか。ホテルに限らず ”場” は訪れる人によって完成するものだから、パリでは高級住宅街とされている16区の上品なマダムやムッシュの姿もホテルの演出要素になっているのかも。

異なる素材がたくさん組み合わせられているのがデザインの肝らしく、木材金属ガラスコンクリート大理石なんかの異素材がコントラストを成したり逆に調和していたり。トップの写真にしている空間を初めて雑誌で見たとき、レストランかバーだと思ったら、なんと!これ、115平米のスザンヌというスイートルームのテラス😍(こんな空間を独り占めできるなんて!)

写真には写っていないけど、テラスにはノルウェー製の素朴な木製風呂もあってエッフェル塔を眺めながらの露天風呂を楽しんだり、この雰囲気からも分かるように豪華絢爛というよりコージーさを最大の贅沢と捉えたようなデザイン。これはホテル全体でも散見される雰囲気で、いわゆる高級素材に素朴さを感じさせるものが組み合わせてあったり、コントラストが楽しい。

所々で見られるトーテム柄もそのひとつで、上品で落ち着いた高級感ある家具に民族柄のカラフルなクッションがポンっと無造作に置かれていたり。宿泊者専用のロビー天井のトーテム装飾も是非とも見たいもののひとつ。

ただしお値段もそれなりで、いちばんリーズナブルな24平米のクラシックルームの最安値でも10万超。スイートルームに至ってはメールでの直接予約のみ受けつけ。ヨーロッパに住んでいた頃ならともかく、レストラン利用だけにしておくかは計画の悩みどころ。

なにせレストランだけの利用でも十分に魅力で、たとえばリッツ・パリをはじめとした華々しいレストランでシェフをしていたアダム・ベンタルハさん監修のレストランには評判のブランチコースがあったり、Meilleur Ouvrier de France 受賞のパティシエによる話題のパティスリーが入っていたり、期間限定にはなるけど素敵な屋上テラスがバーに変身する人気のスポットがあったり。

今年の夏くらいには実現させたいヨーロッパ旅。のろりとしたペースながら泊まりたいホテルを少しずつ記事にして、そろそろ全体の計画も立てないといけない・・。計画を練っている時間が楽しくて、ついつい面倒な決定を後回しに。この記事も書いているだけで屋上テラスでお酒を飲んでいるような気持ちになって、疲れる移動もなく旅をしているような気に・・🤗 まあ、まだ5月だし、いっか。


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨