【心理学】コンコルド効果を考える①
びゅん!
コンコルドは世界初の超音速旅客機として、未来性を感じさせる造形や高性能ぶりから人気を呼び、1960年代の開発当時は世界各国から注文が相次ぎました。
しかし、
高すぎる開発費や維持費、燃費の悪さ、とてつもなく長い滑走路が必要、めっちゃうるさい、運賃高い、乗車定員少ない、ニーズの変化など
様々な問題点から受注キャンセルも相次いでしまい、このまま開発を続けても利益はもはや回収が望めないところまで難航しました。
そして「このままプロジェクトを進めたら完了までには一体どれほどの金額がかかるのか?」を試算してみたところ、『今すぐにプロジェクトを中止して、旅客機会社に対して違約金と賠償金を支払った方が遥かに安く済む』くらいの大赤字が出てしまうという結果が出てしまいました。
しかしここで開発を中止したら今まで投入した予算が惜しいこと、費やした時間や手間隙が全て水泡に帰してしまうことに加え、計画中止の責任は誰が取るんだという責任問題から、「今手を引けばこれ以上赤字が拡大せずに済む」とプロジェクトに関わる全員がわかっていながら目を背け、プロジェクトは行き着くところまで進んでしまいました。
これらの結果から、超音速旅客機コンコルドは250機で採算が取れるとされたところを僅か16機しか製作されず、大赤字で終わってしまいました。(ニコニコ大百科参照)
コンコルド効果とは、
「今まで投資したもの(金銭、時間、努力・苦労、etc)が無駄になるからと、そのまま続けても損失にしかならないのが解っているのにやめたくてもやめられない状態」
のことを言う。
このような心理現象は日常生活でも結構経験している。(少なくとも自分は)
例えば今やってるソシャゲ。正直もう飽きてきているなと思いながらも、今までそのゲームに掛けてきた時間、お金を考えると惰性で続けてしまう。
ガチャもそうだ。
よし!お目当のキャラの出現率がアップだ!予算は10連ガチャ1回分。確率8%やし10回回せば1回ぐらい出るやろ!
爆死。
どうしよう。出んかった。なけなしの石でもう10連。
再度爆死。
もう石は無い。どうしよう。ここでやめてしまったら今回使った石が勿体ない。くっ諭吉の出番か…
となったりする。
クレーンゲームで500円くらいで買えそうなお菓子に2000円使ってしまったりするのもコンコルド効果だろう。
なんでこんな心理状態になるんやろう。
とりあえず仮説をたててみる。
「例えばガチャやクレーンゲームで目当てのキャラや景品をゲット出来なかったらそれまでに費やした費用は無駄になってしまう。しかし沢山のお金を掛けてでお目当てがゲットできれば費やしたお金は費用として自分の中では考えることができる。たとえ、途中でやめてその景品を買った方が安かったとしても…。いわゆる合理化だ。とりあえず人間は、少なくとも自分は使った石やお金が無駄やったと感じたくないから、手に入れるまで続けてしまうのかなと思う。」
これはいわば人間の防衛規制なのかな(倫理の教科書並感)
どうなんやろ。調べてみよっと。
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